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作業療法士としてキャリアアップや年収を上げるためには、転職は避けて通れない道です。
特に、都市部と地方では、仕事の内容、給与水準、キャリアアップの機会に顕著な違いがあります。この記事では、作業療法士として転職を考える際に、都市部と地方のどちらを選ぶべきか、その違いとそれぞれのメリット・デメリットはどのような点でしょうか。
都市部と地方の作業療法士を比較し、それぞれの地域での給料水準、求人状況、キャリアアップの可能性について詳しく解説します。
また、作業療法士としてのキャリアを長期的に考えた場合、どのような選択が最適かについても考察しますので参考にされてください。
ただ、注意点としては地方にしても都市部にしても良い求人はすぐに、求職者が殺到する傾向にあります。最適な職場へ転職するチャンスを逃さないためにも、すぐに転職できる準備を整えておきましょう。
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【都市部VS地方】作業療法士の転職で知るべき給与とキャリアの違い
作業療法士の市場動向
都市部と地方の比較をする前に、作業療法士全体の実情や年収について知っておきましょう。
作業療法士は、急速な高齢化が進む現在、需要がますます高まっています。
ここでは、作業療法士の給料・年収の実情、将来性、活躍分野などを最新の情報を交えて解説します。
平均年収と給料の実情
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、作業療法士(正社員)の平均年収は約427万円。企業規模別に見ると、従業員数1,000人以上の職場に勤務する作業療法士の平均年収は約463万円で、これが最も高い水準です。
一方、従業員数10~99人の職場では約414万円、100人~999人の職場では約419万円となっており、勤務する職場の規模によって年収に違いがあることが分かります。
男女別の年収の違い
男性作業療法士の全体の平均年収は約443万円、女性作業療法士は約407万円です。
男性の場合、従業員数が1,000人を超える大規模な職場で働くと年収が480万円以上になることもあります。女性の場合、従業員数が1,000人未満の職場では年収400万円程度が多い傾向にあります。
雇用形態別の年収
当然ですが、作業療法士の年収は雇用形態によっても異なります。
正社員として働く場合の年収は約427万円、アルバイト・パートでは推定年収約207万円、契約社員では約350万~380万円となっています。特にアルバイト・パートの場合は時給制であり、勤務日数や労働時間によって年収が大きく異なってくるのです。
地域別の年収
地域によっても作業療法士の年収には差があります。例えば、北海道・東北地方では秋田県が最も高い平均年収約509万円を記録しています。関東地方では神奈川県が約460万円で最も高く、東京都や埼玉県も450万円を超えています。中部地方では愛知県が約419万円、岐阜県が約440万円となっています。
作業療法士全体の平均年収と比較しても、地域による年収の違いがあるということが伺えますね。
都市部と地方の年収の違い
作業療法士の年収は、勤務地によって大きく異なることがあります。都市部と地方では、生活コスト、医療需要、職場の種類などの違いが年収に反映されます。
都市部の年収
都市部では、医療施設や介護施設が集中しており、作業療法士の需要が高いため、一般的に高年収となりやすい傾向にあります。
特に東京などの大都市圏では、専門的なリハビリテーションセンターや大学病院など、多様な職場が存在します。これらの施設では、専門性を高めるための研修やキャリアアップの機会が豊富にあり、それが年収に反映される可能性が高いです。
平均年収の目安としては、 都市部の作業療法士の平均年収は、約450万円から500万円程度が一般的です。ただし、職場によってかなり差があるためあくまでも平均と考えてください。
地方の年収
地方では、生活コストが低いことが多いため、年収も全国平均よりやや低めに設定されることが一般的です。
しかし、地方によっては高齢化が進んでおり、作業療法士の需要が高まっている地域もあります。地方の医療機関や介護施設では、地域に根差したサービスを提供することが求められ、それが年収に反映されることもあります。
また、離島や特定の地域で働く場合は『離島手当』など特別な手当てがもらえる場合もあるため、人員を確保するため高い年収が設定されていることもあります。
平均年収の目安は、地方の作業療法士の平均年収は、約400万円から450万円程度が目安です。地域や施設によって差があり、特に高齢化が進んでいる地域では、需要に応じて年収が高く設定されることもあります。
都市部と地方の年収の違いは?
都市部と地方での作業療法士の年収には差がありますが、これは生活コストや医療需要、職場の種類などによるものです。
都市部では高い年収を得ることが可能ですが、競争も激しいです。一方、地方では生活コストが低く、安定した需要があります。
つまり、生活コストなどを考慮すると都市部と地方でそれほど大きな違いは認めないということになります。
年収においては、都市部か地方かを気にするよりも、どの職場で働くのかという点を重要視した方がよさそうです。
都市部と地域の作業療法士求人の違い
まずは、都市部と地方の作業療法士の求人数と種類の違いを表にまとめてみました。
項目 | 都市部 | 地方 |
---|---|---|
求人数 | 多い | 比較的少ないが安定した需要あり |
種類の多様性 | 大学病院、専門クリニック、リハビリテーションセンター、介護施設など多様 | 地域に根差した総合病院や介護施設が中心 |
専門分野の求人 | 特定の疾患や患者層に特化した求人が多い | 地域医療に貢献する機会が多い |
地域貢献の重視 | – | 地域社会への貢献や地域医療の充実に重点 |
都市部の求人数と種類
都市部では医療施設や介護施設が集中しているため、求人数が多い傾向にあります。また、大学病院、専門クリニック、リハビリテーションセンター、介護施設など、地方に比べて求人の種類は多いといえるでしょう
更には、 特定の疾患や患者層に特化した求人も多く、専門性を深めることが可能です。
地方の求人数と種類
地方では都市部に比べて求人数は少ない傾向ありますが、高齢化の進行に伴い安定した需要があります。
種類としては、都市部ほど様々な種類の求人が存在しているわけではありませんが、 地域に根差した総合病院や介護施設が中心で、地域医療に貢献する機会が多いです。
都市部と地方の求人の違いは?
作業療法士求人の数や質に至っては、都市部の方が数も質も豊富です。
しかし、地域に根差した医療があるという特徴が地方にはあるため、地元に残って地域に貢献したいという方は地方の求人が良いでしょう。
都市部と地方での作業療法士のキャリアアップにおける違い
作業療法士という仕事は常に勉強をして、キャリアアップを目指すことを理想とされている職業です。
また、職場によってもキャリアアップのしやすさは大きく異なります。都市部と地方の作業療法士ではキャリアアップ面での違いがみられるのでしょうか。
都市部でのキャリアアップ
都市部では大学病院、専門クリニック、リハビリテーションセンターなど、多くの種類の職場が存在します。そのため、専門性を活かしたり、キャリアアップを目指したりする機会が増加します。
また、特定の疾患や患者層に特化した職場も多く、職場によっては専門性を深めることが可能です。
大都市圏の医療機関では、継続的な教育や専門性向上のための研修プログラムが充実していることが多いです。さらには、民間の講習会や勉強会・資格試験なども都市部で開催されることが多いため、キャリアアップのしやすさは都市部が多いといえそうです。
地方でのキャリアアップ
地方では地域に根差した総合病院や介護施設が中心で、地域医療に貢献する機会が多いです。
地方の医療機関では、特定の専門分野以外にも、多様な役割を担うことが期待されるため、幅広い経験を積むことができる傾向があります。
しかし、勉強などは都市部で開催されることが多く、スキルアップのしやすさは都市部には劣ってしまうと感じます。ここ最近ではオンラインでのセミナーが増加してきたものの、徒手的な技術などをオンラインで学ぶことは難しいので、この差は埋めることが難しそうです。
キャリアアップの都市部と地方の違い
都市部と地方では、作業療法士のキャリアアップの機会や専門性を高めるための研修や資格取得の機会に違いがあります。
都市部では多様な職場環境と専門的な研修が、地方では地域医療への貢献と地域特有のニーズに対応する研修が特徴です。都市部の方が研修会などは多いのですが、最近ではオンラインでの研修会も増加してきています。
しかし、実技の研修などは現地で行う必要があるため、都市部の方が有利であると言えそうです。
都市部と地方における生活の比較
作業療法士が都市部で働くのか地方にするのかという点を考える際に、重要となるのは作業療法士としての給料やスキルアップだけではありません。
都市部と地方では、生活の違いもあります。自身の基盤となる生活を整えるためにも自分に合う生活はどちらかを検討しましょう。
都市部での生活の質と仕事のバランス
高い生活コスト: 都市部では家賃や日常の消費費用が高く、生活コストが地方に比べて高い傾向にあります。給料と生活面での支出のバランスを考えることが重要となります。
多様なレジャーとサービス: 多様な文化施設、レジャー施設、ショッピングが利用可能で、充実した都市生活を楽しむことができます。趣味に没頭したいという方や流行ものが好きだという方には都市部が適しているかもしれません。
忙しい職場環境: 都市部の医療施設や介護施設は患者数が多く、忙しい職場環境が一般的です。これがワークライフバランスに影響を与えることがあります。しかし、求人数が多い分残業がない職場を探すことも可能です。
通勤時間: 通勤時間が長いことも都市部の特徴で、これが日々の生活に影響を及ぼすことがあります。毎日満員電車に乗らなければならない可能性もあるため、通勤の手順なども考慮しましょう。
地方での生活の質と仕事のバランス
低い生活コスト: 地方では家賃や日常の消費費用が比較的低く、生活での出費が低い傾向にあります。しかし、給料が低いこともあるため注意が必要です。
自然とのふれあい: 自然環境が豊かで、静かで落ち着いた生活を送ることができます。都市部の騒がしさが好きでないという方は、地方でののんびりした暮らしが適しているかもしれません。
穏やかな職場環境: 地方の医療施設や介護施設は患者数が都市部に比べて少ないため、穏やかな職場環境が期待できます。
通勤の利便性: 通勤時間が短く、交通の混雑も少ないため、日々のストレスが少ないです。車での通勤もしやすいため、公共交通機関を利用しなくても良いという点も魅力的ですね。
都市部と地方では、生活の質と仕事のバランスが異なります。転職を考える際には、家族との時間、健康、趣味や興味などを総合的に考慮し、自分にとって最適な環境を選ぶことが重要となります。
作業療法士は都市部か地方どちらで働くべきか
今回の記事では都市部と地方の作業療法士の働き方について解説していきました。
結論から言うと、都市部と地方どちらが良いとは言いづらいというのが現状です。しかし、地元に愛着がなかったり、地域密着の職場で働きたいというこだわりがないのであれば、年収もキャリアアップも都市部の方がやりやすく、働き先の選択肢も広がります。
しかし、都市部は求人の競争率も高く、忙しい職場が多いというデメリットもあります。
好条件の職場をみつけ、働くことがより良い作業療法士人生に繋がります。転職のタイミングを逃さないためにも、早めに行動をしましょう。
転職をする際には、求人数が多かったり非公開の求人が多い転職エージェントを利用するようにしましょう。
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