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国家資格であり、専門的な勉強をしてこなければなることのできない作業療法士(OT)。
そんな、作業療法士ですが一年目で辞めたいと考えてしまう人が多いようです。
そんな私も、作業療法士4年目になりますが1年目は毎日が苦痛で辞めたいと感じていました。ハローワークに行って作業療法士の求人以外を紹介してもらったこともあります。
私が、考える辞めたいと感じた時の結論としては『やめてもいい』です。ただ、理由によっては転職エージェントを利用して転職を考慮すべきであるとも感じます。
>> 【現役OTが選ぶ】作業療法士におすすめの転職エージェントランキング
今回は、私の体験談とやめたいと感じた時の対処法。そして、現在辞めたいと感じている新卒1年目作業療法士のために、いくつかの対処法を紹介したいと思います。
【苦痛の毎日】作業療法士新卒1年目がやめたいと思ったときの対処法
作業療法士を辞めたいと思う理由
そもそも、なぜ新卒一年目の作業療法士が辞めたいと思うことが多いのでしょうか。私の感じていた作業療法士に対する不満や他の人の声を聞いてきた経験から考察してみましょう。
作業療法士を辞めたいと考える人の理由としては以下の6つです。
作業療法士を辞めたいと考える理由
- 上司が厳しい
- 勉強をしたくない
- 給料が安い
- スキルアップができない
- 患者とのコミュニケーションがうまくいかない
- 他にやりたいことがある
- 自分に合っていないと感じる
1.上司が厳しい
かなり多い理由は、上司が厳しいということです。どの職場でも上司のパワハラ的言動は絶えないと思いますが、正直医療業界に関しては特に厳しい方が多いと感じます。
あくまでも、私の感覚ですが作業療法士よりも理学療法士の方が厳しい人が多い…。
私も、上司からの圧を受けながら辞めたいと毎日考えていました。毎日怒られて、自己肯定感も低下し作業療法士なんて辞めたいと考え、やる気をなくすという悪循環に陥ってしまったのです。
上司が厳しいという問題に関しては、自分自身で気を付けることも難しく、あまりにもパワハラ的言動が多いようであれば、辞めるのも一つの手かもしれませんね。
2.勉強をしたくない
勉強をしていくのに嫌気がさしたという理由も作業療法士を辞めたいと感じる理由の一つのようです。
作業療法士は、生涯新しい知識を得てスキルアップしていくべき職業。勉強会や自己学習を日々行うべきだという風潮があります。
正直、新卒1年目から50年以上も勉強していく必要があるというのは嫌気がさしますよね。必死でf努力して国家試験に受かって就職しても勉強が続くというのは、勉強嫌いの人にとって地獄です。
今後も、勉強を強要されるようであれば作業療法士を辞めてしまいたいという人も少なくないようです。
3.給料が安い
作業療法士に実際になってから気が付くことといえば給料が安いということです。
国家資格で医療職ということもあり、給料が高いと勘違いする人も多いのですが、作業療法士の給料は一般的な平均年収よりも低いのです。
初任給に関しては、一般企業の就職と比較して高いことや変わらないことが多いのですが、とにかく昇給が少ない。
地方の就職先であれば年間の昇給が1000円しかないというところも珍しくありません。
このような状況であれば、早めに作業療法士を辞めて他の職に転職をした方が良いと感じる人が多いのもうなずけますね。
4.スキルアップができない
こちらは、作業療法士に対する意識が高い人にありがちな悩みです。
職場環境によっては、学習するシステムが整っておらずスキルアップにつながらないと感じている人います。
就職先によっては、資格取得のために支援してくれたり勉強会に利用する資金を免除してくれる職場も存在します。
そのような環境が整っている場所に、転職したいから作業療法士を辞めたいというわけではなく、現在の職場を辞めたいと考える人もいます。
5.患者とのコミュニケーションがうまくいかない
作業療法士として、働いていくうえで重要となるのは、患者さんとのコミュニケーションです。
信頼関係を構築して治療に臨むということが、よりよい作業療法につながるのです。
しかし、もとよりコミュニケーションをとるのが苦手な方にとってリハビリの時間は苦痛と感じることがあるでしょう。
コミュニケーションがうまくいかずに、患者さんとの関係が崩れてしまったという失敗も新卒1年目には少なくないことです。
このような、失敗が続いて作業療法士を辞めたいという理由も聞かれました。
6.他にやりたいことがある
作業療法士のほかにやりたいことができたということが辞める理由につながる場合もあります。
作業療法士が嫌になったというわけではないけども、他の道に進みたいので作業療法士を辞めますという人は私の周囲にも数人いました。
7.自分に合っていないと感じる
作業療法士として働いてみて、自分に合っていないなと感じることはかなり多いようです。
私自身もその中の一人であり、4年目の現在も自分に作業療法士は向いていないのではないかと感じています。
このような場合は、作業療法士を辞めてしまいたいと感じることが多く、実際に辞めてしまう方もいるようですね。
>>作業療法士はやめとけと言われる理由を現役OTが考えてみた
作業療法士を辞めたいと思った時の対処法
国家試験も苦労して取得。無事に就職できたのに作業療法士を辞めたくなってしまった。
そのような場合どうしたらよいのでしょう。金銭面の支援を行ってくれた親のことなどを考えると簡単に辞めることは難しいですよね。
作業療法士が新卒一年目に辞めたいと感じた際にどうすればよいのか、対処法をいくつか紹介していきます。
作業療法士を辞めたいと思った時の対処法
- 一度踏みとどまり続けてみる
- 作業療法士として転職する
- 作業療法士以外の一般企業へ転職する
結局のところ、辞めたいと思った時の選択肢は上記の3つです。もう一つの選択肢としてフリーランスや起業するというものも存在しますが、難易度も高いため除外します。
ちなみに、私は1年目に辞めたいと思った際に、上記の方法すべてを考慮しました。
1.一度踏みとどまり続けてみる
まず、一つ目の選択肢としては一度踏みとどまり現在の職場で続けてみるということです。
リハビリをどのようにして良いかわからない、自分に作業療法士があっていないと感じる。患者さんとのコミュニケーションがうまくいかないと考えている方は一度この方法を試してはどうでしょうか?
私は、上記の理由もあり作業療法士を辞めたかったのですが、時間とともに慣れていきました。決して努力したわけでも知識が付いたわけでもないのですが、1年経つ頃には不思議と業務に支障がない程度の仕事をこなすことができるようになります。
2.作業療法士として転職する
二つ目の選択肢は、作業療法士として他の職場に転職するということです。
人間関係で困っている場合やスキルアップをしたいと感じている方は是非この方法をとってみてください。
人間関係の悩みにおいては、最悪あなたの体調を壊すことになりかねませんので無理をせずに他の職場へ転職することをおススメします。
幸い、作業療法士という仕事は資格を持っていれば再就職は難しくはありません。
迷わずに転職を考えてみましょう。
しかし、正直転職先の人間関係もダメだったらと考えると怖いですよね。二度目の転職となるとさすがに、気が引けますし再就職の可能性も低くなってしまいます。
ですので、できる限り失敗のない転職の方法をとってください。
その方法とは、転職エージェントを利用することです。転職エージェントとは、転職の専門であるキャリアアドバイザーという方が、あなたに合った就職先を探してくれる完全無料のサービスです。
この転職エージェントを利用することによって、ホワイトな就職先や条件の良い職場へ転職できる確率をかなり上げることができるのです。
作業療法士で転職を考慮している方は、絶対に使ってみてください。
>> 【現役OTが選ぶ】作業療法士におすすめの転職エージェントランキング
3.作業療法士以外の一般企業に転職する
最後の選択肢は、作業療法士を辞めて一般企業に就職するということです。
正直私は、この選択肢も悪くないと感じます。
というのも、給料面でいうと作業療法士を続けていくよりも将来的に昇給していく可能性が高いですし、嫌な仕事を無理に続けていく必要もありません。
本当に作業療法士を辞めたい。耐えることができないというのであれば、最終手段として辞めるというのも一つの選択肢ではないでしょうか。
私もこの選択肢を取ろうと、入所して3カ月ほどたった際にハローワークに行ったのですが、ハローワークの職員はあまり相手にしてくれず、作業療法士を辞めるのはもったいないの一点張りでした。
そして、初任給が高い傾向にある作業療法士と比較すると、その他の仕事は給料が低く転職するに至らなかったのです。
本当に辞めるのであればそれ相応の覚悟が必要となりそうですね。
>>【異業種転職の末路】作業療法士が一般企業に転職できるのか
作業療法士を辞めたいと思ったら一度相談してみよう
作業療法士を辞めたいと感じていて一人で悩んでいるのであれば、一度友人や同僚・家族・恋人に相談してみましょう。
辞める選択肢をとるにしても、続けるとしても一人で抱え込む時間は苦痛でしかありません。
特に、作業療法士の友人同士であればあなたの悩みを理解してくれるはずですし、新たな選択肢を提示してくれるかもしれません。
一度友人を誘って相談に乗ってもらうということも解決の糸口につながるかもしれませんね。
作業療法士を辞めるときの上司への報告の仕方
最後に、作業療法士を辞めるとなった時に上司へ報告する方法を解説していきます。
方法といっても気を付けるべき点は一点のみです。
まずは直属の上司に報告しましょう。
例えば、まずはお世話係に報告。その後に、作業療法長。続いてリハビリ全体の科長、最後に病院長といった具合です。
ここを意識すれば難しく考える必要はないでしょう。
辞める理由に関しては、正直に言ってよいと思いますが、もし、人間関係とうで言いづらいということであれば、実家に戻るという口実や家を継ぐなどの理由を作り出しても良いと思います。
終わりに
作業療法士は、良い職業だと感じますが癖の強い仕事であり、やりがい搾取といわれることも少なくありません。
ですので、資格を取ったからと無理をして続ける必要はないと思います。
自身の心が壊れる前に転職などの対応をするように心がけましょう。
そして、作業療法士として転職をする際にはエージェントの利用を検討しましょう。
いくつかの作業療法士におすすめできる転職エージェントを紹介しましたが、私が最もおすすめするエージェントの利用の仕方は『PT・OT・STワーカー』と『レバウェルリハビリ(旧リハのお仕事)』の同時利用です。
求人が多いエージェントと好条件好待遇の非公開求人の多いエージェントを組み合わせれば、かなり理想の求人を見つけやすくなりますよ。