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今回は、作業療法士が就職や転職をする際に必須となる面接の対策を質問内容の例文とともに解説していきます。
作業療法士の採用に関しては多くが面接のみですので、面接の重要性も非常に高いといえるでしょう。
しかし、逆に言うと面接だけしっかりと対策をしておけばよいということでもありますので、いくつかのポイントを押さえておけば簡単に、希望の職場への就職を果たすことができます。
作業療法士の有資格者は、年間6000人ほどのペースで増加しており、好条件の就職先の倍率は徐々に高まってくることが予測されます。
作業療法士の将来性が乏しいといわれている理由の一つとしても、作業療法士が増加していることが挙げられています。
関連記事>>【飽和状態】作業療法士に将来性はないのか現役OTが分析
その中で希望の職場へ就職を果たすためには、より多くの求人を確認することと、面接対策のポイントを押さえることが重要です。
より多くの求人をみるためには、『転職エージェント』を利用すればよいでしょう。
>>【現役OTが選ぶ】作業療法士におすすめの転職エージェントランキング
そして、求人を見つけた後に重要となるのが面接対策。
面接対策について、早速詳しく解説をしていきましょう。
【簡単】作業療法士の面接対策と質問内容で抑えるポイントはこれだけ
作業療法士の面接における事前準備
何事も事前の準備で、成功するか否かを決めることになります。作業療法士の面接においても事前の準備を怠ることがないようにしましょう。
事前に準備しておくべきことは以下の6つです。
作業療法士面接の事前準備
- 身だしなみを整える
- 志望先の情報収集
- 持ち物の確認
- 自身の経歴や目標を見直す
- 面接場所の確認
- 面接での質問に対する対策
1.身だしなみを整える
一つ目は、身だしなみを整えるということです。
事前にスーツに汚れやほつれの有無、靴の準備、メイクなどの確認を行っておきましょう。
ポイントは、前日や当日にばたつかないことです。当日に焦り自分を追い込むことだけはないようにしましょう。
2.志望先の情報収集
志望先の病院や施設のホームページの確認は最低限行っておきましょう。もし、SNSの運営も行っている場合はSNSの確認も行っておくと、さらに良いでしょう。
志望先のホームページには経営理念や経営以外の活動など、どのような人材を求めているかのヒントがちりばめられています。
志望先の情報収集をして、求められている人材を演じることができるようにしておきましょう。
3.持ち物の確認
履歴書等の書類のなどの重要なものから、ハンカチ・ティッシュ、筆記用具など当日必要となるものを前日に確認しておきましょう。
特に、筆記用具や履歴書等の忘れ物は面接の不合格に直結すると考えて、再度確認を行うようにしておきましょう。
4.自身の経歴や目標を見直す
面接においては、自分の評価を適切にできているのかが重要なポイントとなります。
自身のこれまでの経歴。そして、これからの目標を明確にしていることによって難しい質問が来ても、軸がぶれずに回答をすることができます。
今一度、自分が作業療法士になって何をなし得たいのか。
そして、これまでの経歴からなぜ作業療法士を目指すことになったのかを確認するようにしましょう。
5.面接場所の確認
事前にマップなどで面接する場所は確認済みかとは思いますが、できれば事前に面接する場所を確認しておきましょう。
可能であるならば、事前に面接する会議室や応接室まで確認できると良いのですが、勝手に施設内に入ることはできませんので、電話にて確認可能か否か確認しておくと良いでしょう。
もし、事前に面接場所に行くことが困難という場合は、早めに自宅を出発するようにしましょう。遅刻は面接の評価に直接響きますよ。
6.面接での質問に対する対策
皆さんが最も重要視しているのも、面接の質問に対する対策でしょう。
どのような質問が来て、そのように回答するのか。定番の質問においては事前に、回答を考えておくと良いでしょう。
面接での質問に対する対策は、後に詳しく解説していきますので読み飛ばしたい方は目次にてお進みください。
作業療法士の面接担当者はどこを見ている?
続いて、作業療法士の面接をする担当者は、どこをみて採用か不採用か決めているのかということです。
採用担当の気持ちになって、考えることで面接通過率を格段に上げることができます。
作業療法士の面接担当が確認する点は以下です。
- 外見(身だしなみに清潔感があるか)
- 話し方や礼儀
- 履歴書(文字の丁寧さや内容)
- 事前準備ができているか(事前にホームページを確認しているか)
- 大きなマイナスポイントがないか(遅刻や礼儀)
- 話に一貫性があるか
外見はもちろんのこと。話し方がハキハキとしているかということや履歴書の文字まで、詳細を面接官は評価しています。
そして、問答無用で面接に落ちてしまうのは大きなマイナス点(遅刻や身だしなみ)などがある場合です。
作業療法士の面接における質問内容と回答例
作業療法士の面接では、基本的な質問内容が決まっていることが多く、王道の質問に対しては回答を考えておく必要があります。
では、回答例も踏まえて定番の質問内容を見ていきましょう。
質問1:自己紹介
まず、どこの就職先に行っても最初に聞かれることは、自己紹介です。
自己紹介の内容は面接先それぞれに異なるかと思いますが、名前と出身校などを聞かれることが多いでしょう。
自己紹介をしてくださいといわれるのみで、回答の指定がない場合は名前・前職について・意気込みなどを端的に話しましょう。
自己紹介に関しては長々と話過ぎずに、端的にまとめるようにしましょう。
【回答例】
新卒の場合
「〇〇大学を卒業しました。だぶと申します。大学ではすべての疾患に苦手意識を持たないように、幅広く勉強してきましたが、特に高次脳機能障害について興味を持ち知識を広げてきました。今後は、貴院で脳血管障害に対する臨床での技術を学び、自分を高めていきたいです。」
転職の場合
「だぶと申します。前職場である〇〇病院では、地域包括ケア病棟の専従作業療法士や血液透析患者のリハビリ担当など多くの経験を積ませていただきました。今後は訪問リハビリにて生活に寄り添う作業療法を行っていきたいと考えています。」
質問2:志望動機
志望動機に関しても、必ず聞かれる質問です。
志望動機を応える際のポイントは、自分の言葉でしっかりと話すということです。定型文のような回答では「この人は大した理由もなく応募した来たんだ。」と思われかねません。
希望している職場のどのような活動にひかれたのか。そして、自分の技術を生かすことができるのかということを語りましょう。
【回答例】
「貴院を志望した理由は、心疾患の患者が多く入院しており、多くの合併症を呈している高齢の方が多いため、作業療法士として幅広い知識を身に着けることができると感じたからです。また、貴院が行っている地域の方に対する運動教室など地域密着の医療体制に共感を得ました。私は、学生のころから生まれ育ったこの町に役に立ちたいと思い、地域の清掃など様々なボランティアに参加してきました。私のこの経験は、作業療法士を行っていく際にも役だてることができると考えています。」
質問3:転職理由
転職を考えたきっかけや、前職を退職した理由については必ずといってよいほど聞かれます。転職を考えた理由は、必ずしも前向きな理由の方ばかりではありません。
人間関係がうまくいかなかったり、自分の思っていた仕事内容と異なっていたりと後ろ向きな転職理由ももちろん存在しますよね。
しかし、面接の際は前向きな理由に変換して回答するようにしましょう。
もし、人間関係がうまくいかずと回答してしまうと、人間関係の構築ができないなどと悪いとらえ方をされてしまう可能性があります。
悪い印象を抱かせないためにも、仕事への熱意を転職の理由として挙げると良いでしょう。
【回答例】
「前職から転職を考えた理由としては、作業療法士としてより患者様の生活に寄り添ったリハビリをしたいと考えたからです。これまでは、急性期病院でのリハビリテーションを行ってきたのですが、今後は患者様の生活に最も近いと思う訪問リハビリテーションで、生活内に生じる悩みや暮らしにくさを改善していきたいと思いました。」
質問4:将来の目標
将来の目標や作業療法士の展望を聞かれることも多いため、自分がどのような作業療法士になりたいのか。そして、職場にどんな利益をもたらすことができるのかを考えましょう。
将来の目標を回答するうえでのポイントは、具体的に目標を掲げるということです。
将来の目標が知識のある作業療法士になりたいですと回答すると、何の知識なのかということや具体的に職場にどのような利益をもたらすのかということが不鮮明です。
さらに、あまり深く目標を考えていないという印象を与えてしまうでしょう。
面接官に、良い印象を与えるためには、何年後にどのような知識を身に着けて、仕事にどのような影響をもたらすのかを具体的に提示しましょう。
【回答例】
「今後は、幅広い知識を身に着けるとともに、5年以内に〇〇の認定資格を取得して〇〇に対する分野では誰にも負けないくらいの知識と技術を身に着けたいです。そして、その分野に関して周囲に頼られる作業療法士になりたいという目標があります。」
質問5:逆質問
面接の最後には、この逆質問が必ずといってよいほどあります。
「何か質問はありますか?」「言い残したことはないですか?」と聞かれることが多いのですが、この質問に対して回答しないのは非常にもったいないです。
逆質問は、面接官の評価を上げる回答を自由にできるのです。
逆質問のポイントとしては、ホームページに書いてあることは聞かずに仕事の内容で気になることを質問するようにしましょう。
逆質問の例
- 勉強会や資格取得に対して積極的に行動していきたいのですが、貴院にはスキルアップの支援等はありますか?
- 今後は〇〇に対する勉強をしようと考えているのですが、貴院で働くうえで身に着けておくべき知識や技術はありますか?
- 以前の職場では、〇〇という役割をはたしてきました。周囲をまとめるリーダーを目指したいと考えているのですが、今後、経験年数を重ねて、役職に就くことは可能でしょうか?
その他の質問
- 業務の中でそのような、ストレスを抱え解決していますか?
- 休日はどのように過ごされていますか?
- これまでに努力をしたことや、成功体験を教えてください。
- 〇〇に対しての知識は持っていますか?
- 関連施設への異動を考えてもらうことがあるかもしれませんが、異動は可能ですか?
- 作業療法士になった理由は?
- 忘れられない患者様とのエピソードはありますか?
- あなたの長所と短所を教えてください
面接では、上記以外でも予想外の質問をされることがあるかもしれませんが上記の質問に対して回答を準備しておくことによって、応用して回答することが可能です。
慌てずに、自分のアピールをできる回答を目指しましょう。
作業療法士の面接対策まとめ
作業療法士が就職や転職をするにあたって面接は、必ず必要となるものです。
そして、面接を成功させることこそ、作業療法士の将来を決めることになるでしょう。
作業療法士はやめた方が良い、将来性がないといわれていますが、好条件の職場で働くことができれば、それほど悪い仕事ではないと私は感じています。
関連記事:>> 作業療法士はやめとけと言われる理由を現役OTが考えてみた
今後、給与の面ややりがいの面で改善を得たいというのであれば、積極的に転職をしましょう。
転職の際には、より多くの求人を見ることが必要です。
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