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やりがいがある仕事として知られている作業療法士。
しかし、作業療法士がつまらないと感じている方も多いようです。
現在、私は現役の作業療法士として働いており、今後も作業療法士を続けていく予定ですが、私にも作業療法士がつまらないと感じる時期がありました。
正確に言えば現在も作業療法士が楽しいと感じることは、ほとんどありません。
確かに、作業療法士は世間の役に立つ仕事であり、人に感謝されることや目に見えた治療の効果がでることをやりがいとしている方が多くいます。
ただ、作業療法士のスキルアップや知識向上に興味がない作業療法士にとっては、モチベーションが上がらず、『つまらない』と感じることが多くなるのです。
さらに、作業療法士の給料は日本全国の平均年収よりも低い状態であり、勉強をしてスキルアップを目指せと言われたところでやる気が出ませんよね。
このことからも、作業療法士がつまらないと感じることは何ら不思議なことではないと思います。
では、なぜ私は作業療法士を続けていくのか。
それは、作業療法士をするメリットがあると感じていることと、つまらないと感じていても作業療法士を続けることができる対処法を見つけたからです。
今回は、作業療法士がつまらないと感じている方につまらないと感じた際にやるべきことを体験談も交えて解説していきます。
作業療法士がつまらないと感じたときにやるべきこと
作業療法士がつまらないと感じる理由
そもそも、なぜ作業療法士がつまらないと感じるのでしょうか。
私は、作業療法士がつまらないと感じる理由には『仕事内容の要因』と『環境的な要因』があると考えます。
作業療法士がつまらないと感じる理由
【仕事内容の要因】
- やりがいを感じない
- やりたい仕事ができない
- 治療や評価のやり方が分からない
- 作業療法士の勉強をしたくない
【環境的要因】
- 上司が厳しい
- 給料が低い
- 残業が多い
人によっては、上記以外の理由を持っている方もいるかと思いますが、多くの方は作業療法士がつまらないと感じる理由に当てはまるのではないでしょうか?
では、作業療法士がつまらないと感じる理由について詳細に解説します。
やりがいを感じない
作業療法士がつまらないと感じる理由の一つ目は、やりがいを感じないという理由です。
作業療法士は一般的に、やりがいのある仕事と言われることが多いのですが、職場によっては流れ作業のような『つまらない作業療法』になることがあるようです。
もちろん行うすべての活動に、意味を見出して評価をしていくことが基本なのですが、毎日同じ訓練をするというのは、やりがいを感じないという気持ちに繋がりやすいです。
個人的な意見ですが、維持期の医療施設などでは、寝たきりの方に対する拘縮予防の訓練が中心となることが多いため、維持期などのリハビリをしているという方は、他の医療施設や介護施設への転職を考えても良いかもしれません。
以下の記事には、就職先の適切な選び方やそれぞれの特徴を記載していますので、参考にして転職先を決めると良いでしょう。
>>【間違うと危険】作業療法士の就職先の選び方を現役OTがアドバイス
やりたい仕事ができない
作業療法士をする醍醐味は、アイデアを出しながら患者一人一人が自ら動いてくれるようなリハビリをすることだと個人的には思うのですが、業務が多忙な場合にはやりたい仕事ができない場合があります。
これは私の実体験なのですが、患者を同時に複数人みなければならず、運動療法は必ず行わなければならないという病院で働いていました。
複数人の患者を同時に訓練させなければならないとなると、一人の患者につきっきりで作業活動を行うことはできません。
そうなると、患者から目を離しても可能な簡単な作業しか行うことができないのです。
これだけでも作業の幅は狭まりますし、正直自分のやりたい仕事をすることができません。
その時に私は『作業療法士がつまらない』と感じました。
自分のやりたい仕事をするためには、職場の環境や考え方を変えるか転職する他ありません。職場の環境を変えることは非常に難しいことですので、転職を考えた方がよさそうですね。
現在転職を考えている方は、作業療法士がいつ転職するべきかを知る必要があります。自分にとって適切な転職時期を見つけましょう。
>>【見れば得する】作業療法士の転職時期は何年目の何月がベスト?
治療や評価のやり方が分からない
作業療法士がつまらないと感じる理由として、一年目の作業療法士から最も上げられる理由は『評価や治療のやり方が分からない』というものです。
作業療法に限らず全ての活動においていえることなのですが、やり方が分からない活動を楽しく思えるわけがありません。
私も一年目は、右も左もわからず作業療法士を辞めたいとすら思いました。
しかし、この理由においては時間の経過とともに消失する可能性が高いです。
まずは、先輩が行っている治療を模倣することから始めてみましょう。時間とともに、何をすればよいのか分からないという状況は改善されますよ。
>>【苦痛の毎日】作業療法士新卒1年目がやめたいと思ったときの対処法
作業療法士の勉強をしたくない
作業療法士は、生涯勉強をしていくべき職業であると言われています。
国家試験を取得するまでも養成校で必死に勉強をしたかと思いますが、就職しても勉強からは解放されないのです。
そもそも、作業療法士の勉強がつまらないと感じているのであれば、作業療法士が楽しいと感じるわけがありません。
もし、これから少しでも勉強をして、スキルアップをしなければならないと感じるのであれば、資格の取得等を考えてみましょう。
上司が厳しい
上司が厳しすぎて仕事がつまらないという環境的な要因もあります。
現役OTの私が感じることとしては、作業療法士などの医療職には悪い風習が残っているなと感じます。
作業療法士をしていれば上司などが以下のようなことを言っているのを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
自分たちの時代の実習は眠る時間もなかった。今はいいよね。
新人の頃は毎日遅くまで残ってスキルを高めた
確かに、実習においても新人の時期においても努力は必要です。
しかし、強要することではありません。勉強やスキルアップを強要しすぎる上司がいると作業療法士がつまらないと感じるようになる可能性が高いのです。
給料が低い
作業療法士がつまらなくなる最も大きな原因は給料が低いことだと考えます。
作業療法士の平均年収は以下の表のようになっており、408万円。
全国の平均年収は国税庁によると461万円(国税庁)であることと比較すると作業療法士の給料は低いと断言できます。
作業療法士の給与 |
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平均年収 | 408万 |
平均所定内給与額 | 28.1万 |
年間賞与及びその他特別給与額 | 70.2万 |
お金が全てとは思いませんが、仕事内容に見合った見返りを貰うというのは当然です。
作業療法士に関しては、仕事内容と給料のバランスが非常に悪く、正直モチベーションの低下にも繋がっていると感じます。
残業が多い
作業療法士を楽しむにあたって最も重要なことは、ワークライフバランスを整えることだと感じます。
残業が多く、プライベートの時間を確保できなくなると、作業療法士の仕事も嫌になってきます。
作業療法士の仕事が嫌になった結果、作業療法士がつまらないと感じる可能性が高いのです。
作業療法士がつまらないと感じたときにやるべきこと
作業療法士がつまらないと感じる理由を解説しました。
では、作業療法士がつまらないと感じた時には何をすればよいのでしょうか。
1.作業療法士として転職する
作業療法士がつまらないと感じた際には、まず作業療法士として転職することを考えてみましょう。
作業療法士と一言で表していても、働く場所は様々です。
高齢者のリハビリをしている方・精神科で作業療法をしている方。そして、発達障害に対して子供に対するリハビリをしている方もいます。
現在、作業療法士がつまらないと感じているのであれば、今働いている場所と異なる分野で働くことを考えてみましょう。
分野や働く場所を変更するだけで仕事内容は大きく変わりますので、作業療法士が楽しくなる可能性も大いにありますよ。
しかし、精神科や発達の分野の求人は多くありません。
好条件の求人を見つけるためにはハローワークだけではなく、少しでも多くの求人を見る必要があります。
私が作業療法士求人を見つけるのにおすすめする方法は、『作業療法士のエージェント』を利用することです。
他のサイトやハローワークには掲載されていない非公開求人が多くあるので、まずは一つ登録してみましょう。
作業療法士におすすめの転職エージェント5選
求人数がもっとも多く、未登録なら最初に登録すべきエージェント
好待遇・好条件の非公開求人が多いので他のエージェントとの併用で登録必須◎
電話・メール・LINEなど多彩な連絡手段で気軽に、紹介してもらえる
大手マイナビのエージェント。信頼性トップレベルで安心の転職ができる
介護施設の求人も豊富で全体的な求人数もトップクラス
詳しくは>>【現役OTが選ぶ】作業療法士におすすめの転職エージェントランキング
2.副業をしてみる
作業療法士がつまらないと感じた際にやるべきこと題して、執筆していますが、実は私も作業療法士がつまらないと感じていた人の一人です。
そして、つまらないと感じた際に始めたことが副業です。
作業療法士の給料が低いこと。そして、作業療法士を続けていく自信がなかったことから始めた副業だったのですが、副業をすることによって心に余裕ができ、作業療法士の業務自体のモチベーションも上げることができたのです。
もし、作業療法士がつまらないと感じており、副業に興味があるのであれば趣味になるような副業を見つけてみてください。
私が作業療法士にお勧めする副業は以下の記事に記載しています。
>> 作業療法士におすすめの副業10選!在宅で可能なダブルワークも紹介
3.作業療法士のスキルアップを目指す
現在、作業療法士としての経験が浅く、技術の向上などに不安を抱いている状態であれば、作業療法士としてのスキルアップを目指すことも、作業療法士のつまらなさを解決する方法となります。
作業療法士がつまらないと感じている方の中には、作業療法士のことを分かっていないという方も一部います。
まず、作業療法士のスキルアップをして作業療法の質が上がると、少しは作業療法士の仕事が楽しいと感じることができます。
しかし、作業療法士のスキルアップといっても何をして良いのか分からないという方も少なくありません。
スキルアップの方法が分からない方は、作業療法士のスキルアップ方法を下の記事にまとめていますので一つずつ行動に起こしてみてください。
4.作業療法士を辞める
作業療法士がつまらないと感じているのであれば、作業療法士を辞めてしまうというのも一つの手です。
特に、何年も作業療法士をして、転職をしても解決しなかった場合は作業療法士を辞めて、異業種転職に踏み切りましょう。
作業療法士は、やりがいのある良い仕事であると思いますが、給料などの条件面で考慮すると他の職業に転職しても大きな問題はないでしょう。
どうしても作業療法士を続けていきたくない方が、継続して働くというのはストレスがかかることですので、異業種転職の選択肢があるということだけでも念頭に入れておきましょう。
>>【異業種転職の末路】作業療法士が一般企業に転職できるのか
作業療法士がつまらないと感じた時にやるべきこと【まとめ】
作業療法士がつまらないと感じているのはあなただけではありません。
私も、作業療法士がつまらないと感じたことがありますし、何年も作業療法士として働いている現在でも、つまらないと感じることがあります。
作業療法士がつまらないと感じる理由は人それぞれなのですが、大きくまとめると以下の3つの対策で解決できます。
今回紹介した、作業療法士がつまらないと感じた際にやるべきことを参考にして、解決を目指してみてください。