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作業療法士が転職するためには何年目がベストなのでしょうか?
常にスキルアップを求められる職業。次なるステップに進むためにも転職を考える方も少なくないかと思います。
また、就業先によっては残業時間が多かったり、給与が少なかったりと待遇が悪い場合があるのも確かです。
このことからも、作業療法士は他の仕事と比較しても最初の職場から転職している人が非常に多いと感じる職業です。
しかし、いざ転職をしようと考えてみると、『まだ早いかな』『もう少し、同じ場所で働く方が良いかな』と先延ばしになってしまったり、時間が経過しすぎてしまうという場合も少なくありません。
確かに、転職時期が早すぎても次の就職先を探す際にマイナス評価を得ることになる可能性がありますし、転職時期が遅すぎると年齢によって転職しづらくなるかもしれません。
そこで、今回は作業療法士が転職するのは何年目の何月がベストであるのかを分析し、解説していきます。
転職する時期によっては、金銭的な損をしてしまうかもしれませんので、これから転職を考えている方はしっかり目を通しておいてください。
【見れば得する】作業療法士の転職時期は何年目の何月がベスト?
作業療法士の転職は何年目に行うべきか
まず、作業療法士の転職は何年目に行うべきかという問題です。
端的に言うと若いころに転職はしておいたほうが良いというのが結論になるのですが、若ければ若いほど良いというわけではありません。
作業療法士の転職時期は何年目が良いのか、1年目・3年目・5年目・10年目・20年目と分けて解説していきます。
作業療法士1年目の転職は避けたいが…
作業療法士として働きだすと、1年目は周囲の知識や技術についていけず作業療法士を辞めたいと考える人が少なくありません。
作業療法士という仕事は特に周囲の教育が厳しい傾向にあり、ストレスがかかったり最悪の場合は心の風邪になったしまうという場合もあるのが現実です。
現に、厳しすぎる学生の実習で作業療法士が嫌になってしまう人なども多いことから、現在は課題を出さず臨床を経験する形のCCS(クリニカルクラークシップ)という形の実習形態がとられるようになってきました。
このように、作業療法士1年目はやめたくなったり、転職をしたくなる時期であるといえるでしょう。
では、1年目での転職は実際のところどうなのか。
結論は『できれば避けたいが、転職をしても問題はない』です。
1年目の転職が、次の就職先を探す際にプラスに働くということはあまりないのですが、大きくマイナスになることもありません。
実際、作業療法士1年目に転職をしている人は数多くいますし、転職が成功して充実した生活を行っている方もいます。
1年目の転職はベストとは言えませんが、どうしても現在の職場が合わないと感じている人は、自分の体調を壊す前に転職を考えても良い時期といえるでしょう。
以下に私が、1年目に作業療法士を辞めようと思った体験談や辞めたいと感じた際の対処法を載せていますので、参考にしてください。
>> 【苦痛の毎日】作業療法士新卒1年目がやめたいと思ったときの対処法
作業療法士3年目の転職は積極的に
石の上にも3年という言葉がある通り、現在の職場で3年間作業療法業務を行ってみようと考える方は少なくありません。
さらに、3年間経過すると昇給の少なさや現在の職場に対する疑問。そして、次なる分野へ行ってみたいという興味など様々な転職する理由が生じてきます。
1,2年目では、自分の業務をこなすのが精いっぱいであったのが、周囲の状況が明確になり始めることでこのような疑問や思いが生じてくるということでしょう。
3年目の転職はどうかということについてですが、『3年目の転職は積極的に行って良い』というのが結論です。
技術面にしろ給与面にしろ、明確な転職する理由があるのであれば積極的に転職を考えていきましょう。
これまでと異なる分野に就職したいと感じている人も多いかとは思いますが、特殊な求人はハローワーク等には少なく待っても希望する求人が出てこないという場合が多いです(特に精神科求人など)。
そのような状況を避けるために、ハローワーク等には載っていない非公開求人が存在する『転職エージェントに登録しておくようにしておくと、スムーズに自分の希望している求人が見つかりますよ。
利用すべき作業療法士の転職エージェント
・初めてエージェントを利用する方…『PT・OT・STワーカー』『マイナビコメディカル』
・好条件・好待遇の非公開求人を求める方…『レバウェルリハビリ(旧リハのお仕事)』
・関東・関西圏に居住している方…『PT・OTキャリアナビ』
作業療法士5年目の転職はキャリア・ライフスタイルの変化に重要な時期
作業療法士5年目は、経験年数も長くなり、職場でも中堅の立ち位置となります。
この時期は、新人の教育や実習生の対応など自分の業務だけでなく、全体の状況を把握し柔軟に働く事を求められるようになり、業務負担も増加していく傾向にあります。
それと同時に、新人の教育などで人間関係がこじれたり、今後もこのまま現在の職場で働いてよいのかということを悩み始める時期でもあるでしょう。
5年目の転職は金銭面での不安や、業務内容・業務時間について考え直し、『キャリア形成やライフスタイルについて見直すために積極的に転職に取り組む時期』といえるでしょう。
この時期の転職では、今後の自分のキャリアやライフスタイルを構築するための職場を探しましょう。
以下の記事に、今一度見直すべき作業療法士の転職先の選び方を掲載していますので、参考にして就職先を選択してみてください。
>> 【間違うと危険】作業療法士の就職先の選び方を現役OTがアドバイス
作業療法士10年目の転職は役職候補と成りえる
作業療法士10年目の転職は、役職となるチャンスです。
10年目で転職となれば、雇用する側もそれなりの技術と知識を求めます。それに応えることができるようであれば、役職候補として給料アップも狙えるということですね。
しかし、長年その場所で勤めている作業療法士がいるのであれば、長期で勤めている作業療法士が優先的に役職となる場合が多いため注意が必要です。
もし、役職に就いて給料アップを狙いたいのであれば、経験の長い作業療法士が少ない職場を選択することをおススメします。
作業療法士20年目の転職は簡単にはいかない
作業療法士20年以降の転職に関しては、簡単にはいきません。20年以降の転職では、面接に落ちる頻度も多くなっていくでしょう。
転職に失敗しやすくなる理由としては、やはり年齢です。
20年目ともなれば、少なくとも42歳~43歳という年齢になります。
雇用する側としては、給料も高く、新人の教育というわけでもない作業療法士を雇うのは大きなリスクとなるのです。
つまり、作業療法士の20年目以降の転職は難しいということですね。
できれば、20年目になる前に転職は考慮するようにしましょう。
どうしても、今から転職を考えるという場合は、あなたの長年の経験や技術を評価してくれるような場所を探しましょう。
結果:作業療法士が転職するのは何年目がベスト?
作業療法士の転職は、3~5年目が最もベストなタイミング
作業療法士の転職活動に要する時間
続いては、作業療法士が転職を決めてから実際に転職をするまでの就職活動に要する時間を解説していきます。
就職活動に要する時間を考慮しておくことによって、適切な転職時期までに準備を終えて、転職を完了させることができるのです。
転職までの流れ |
所要期間の目安 |
・求人を探す | 1~6か月 |
・書類の作成 ・面接準備 | 1~2週間 |
・応募・面接・試験 | 1日~1週間 |
・結果待ち | 1日~1週間 |
・前職場での業務引継ぎ | 2~3カ月 |
・転職完了 | - |
作業療法士の転職までの流れを上の表に示してみましたが、いかがでしょう。
すべての項目を見ていくと最低でも4カ月もの期間を、転職開始~転職完了までの間に要することになりますね。
つまり、あなたが3年目までに転職を終えたいというのであれば、転職を完了したい時期の半年ほど前から求人探し等を開始するべきであるということです。
作業療法士の転職は何月に行うべきか
この記事では、作業療法士が何年目に転職するべきか。そして、作業療法士が転職をするのに要する時間を解説していきました。
そして、もう一つ必要な転職に関するタイミングは、作業療法士が何月に転職をするべきかということです。
何月に転職をしても同じかと考える方も少なくないかとは思いますが、実際転職する時期によって金銭面・転職のしやすさに大きな違いがあります。
これから示す、作業療法士の転職時期を見てあなたが適していると感じる、作業療法士の転職月を決めてみましょう。
作業療法士が転職するのに、おすすめの転職時期とその時期をおすすめする理由は以下の通りです。
作業療法士が転職する月 |
おすすめする理由 |
・2~4月(おすすめ時期) | 年度の入れ替わりのため求人も多く、就職後も職場に馴染みやすい。 |
・9~10月 | 求人数が比較的多めであり、冬のボーナス前ということもあり、ライバルも少ない。 |
・12~1月 | 冬のボーナスをもらった後に転職をできる |
2~4月は作業療法士の転職に最も適している月
2~4月は、作業療法士が転職するのに最も適している時期といってよいでしょう。
最も転職をするべき月である理由としては、4月から新たな年度が開始するため同様の時期に入職する方も多い傾向にあり、職場に馴染みやすくなるということ。
そして、新年度に向かって新たな人材の募集をしており、求人も豊富となる時期であることが挙げられます。
ボーナスをもらった後に転職をしたいなどのこだわりがないのであれば、この時期の転職が最も良いでしょう。
9~10月の作業療法士の転職はライバルが少なめ
作業療法士が9月~10月に転職を考えるのは、ライバルが少ないという点において有利になります。多くの方は冬のボーナスをもらってから辞めようなどと考える人が多く、特に10月の転職は少ない傾向にあります。
しかし、9月以降は新卒採用や新年度に向けた求人を募集し始める時期でもあり、求人数は増加してくるのです。
条件の良い職場で働きたいと考えるのであれば、ライバルの少ないこの時期に転職をするのがおすすめです。
作業療法士は12月~1月にボーナスを貰ってから転職もあり
作業療法士として働いていて、最も大きく見返りがあるのが冬のボーナスですよね。できれば、ボーナスは貰ってから、転職をしたいと考える方も多いかと思います。
もし、冬のボーナスを貰って転職をしたいと思う方は12~1月に転職を考えましょう。
しかし、12月~1月に転職をするデメリットとしては、同じようにボーナスを貰ってから転職をしようと考えている方も多いため、ライバルが多くなってしまうということです。
結果:作業療法士が転職するのは何月がベスト?
作業療法士の転職は、2月~4月がおすすめ
作業療法士の転職を成功に導く3つのポイント
作業療法士の転職を成功に導くために、3つのポイントがあります。
一つは、この記事で紹介している作業療法士が転職をするタイミング(何年目・何月)です。
残りの二つは以下のポイントです。
・作業療法士の転職エージェントを利用する
・面接の練習をする
面接の対策については以下の記事にまとめていますので参考にしてください。
関連記事:【簡単】作業療法士の面接対策と質問内容で抑えるポイントはこれだけ
作業療法士の転職エージェントを利用する
作業療法士の転職エージェントを利用することは、作業療法士の転職を成功に導くためには必須のポイントです。
というのも、本気で好待遇・好条件の求人を探したいのであれば、多くの求人を見る必要があるからです。
実は、ハローワークに載っている求人は実際に人材を募集している企業のすべてではありません。
むしろ、転職エージェントなどで非公開に求人を募集している求人の方が好待遇のものが多いと、私の経験上では感じます。
もし、本当に作業療法士として転職を成功させたいのであれば、多くの転職エージェントに登録して転職の可能性を最大限までの高めることが必要です。
作業療法士が転職する際に登録するべき転職エージェントは以下の記事にまとめていますので参考にしてください。
利用料は無料ですので、いくつか登録しておくのがおすすめです。
>> 【現役OTが選ぶ】作業療法士におすすめの転職エージェントランキング
面接の練習を滞りなく行う
作業療法士として転職を成功させたいのであれば、面接の練習は徹底して行っておきましょう。
好条件の待遇の職場には、必ずといってよいほどライバルがいます。
そのライバルに負けないためには最低限、面接で言葉に詰まったり印象の悪い回答を行わないようになる必要があります。
面接時に聞かれると想定される、質問においては必ず回答を考えておくようにしておきましょう。
作業療法士の面接における定番の質問
- 志望動機
- 前職を退職した理由
- 今後のどのような作業療法士になりたいのか
- これまでの目標
- あなたの強み
- 質問はあるか(逆質問)
作業療法士が転職するタイミングのまとめ
作業療法士が転職する適切なタイミングは3~5年目の2~4月です。
しかし、必ず3~5年目の2~4月に作業療法士は転職しなければならないのかというとそうではありません。
あなたのライフプランや年齢を考慮して、転職するべきだと考えたのであればそれが転職するタイミングです。
作業療法士が転職する時期やタイミングによって、転職の難易度が変わることは事実ですが、後悔の無いように転職について考えてみてください。
適切な就職先選びは、人生を豊かにします。
私も、現在の職場では休日数や残業の無さにおいて満足し、ライフバランスが整っています。
作業療法士として働いている方が少しでも自分に合う職場に転職できることを願っています。
関連記事
>>【異業種転職の末路】作業療法士が一般企業に転職できるのか