【理学療法士面接の秘訣】8つのポイントや質問の回答例も徹底対策

【理学療法士面接の秘訣】8つのポイントや質問の回答例も徹底対策

この記事では、理学療法士が転職や就職をする際の面接対策について解説しています。

理学療法士は、就職先によっては残業が多かったり給料が低い、もしくは上がらないということが非常に多い職業です。

特に、給料に関してはかなり低い状況です。

そのような、状況を打開する方法の一つが『転職』です。

今回は、理学療法士の方が少しでも良い職場に就職・転職できるために、理学療法士の面接対策を徹底的に解説していきます。

質問の回答例や逆質問についてもまとめていますので、面接の参考にしてください。

もし、まだ転職先が決定していないという場合は『理学療法士の転職エージェント』の利用をおすすめします。

あなたに合った求人を探してくれる他、職場との仲介に入り条件面の確認や環境のチェックを行ってくれます。

更には、履歴書や面接の対策も希望すれば行ってくれますので、面接に自身の無い方にはぴったりなサービスですよ。

理学療法士の転職エージェントについては以下を参考にしてください。

 

【理学療法士面接の秘訣】8つのポイントや質問の回答例も徹底対策

理学療法士面接の事前準備

理学療法士面接の事前準備

理学療法士が面接に臨む際には、事前の準備が非常に重要です。以下に事前準備のポイントをいくつか挙げてみましょう。

1. 自己分析をしておく

自身の強み、弱み、スキル、経験などを振り返り、どのような理学療法士としてのアピールポイントを持っているかを明確に理解しましょう。

自己分析が曖昧になってしまうと、面接官にとっては軸がしっかりしておらず、ぼやっとした印象になってしまいます。

また、強みだけでなく自身の弱みまで具体的に理解しておくことが、面接官の印象に残るためには重要となるでしょう。

 

2. 職務内容と求人情報の確認

応募先の組織の理学療法士の役割や求められるスキルについて詳しく確認しましょう。その情報をもとに、どのようなポイントを強調すべきかを考えます。

また、求人に関することだけではなく、応募先の公式サイトに載っている理念や方針、その地域の特徴などについても知っておくことが重要です。

 

3. 自己紹介

準備理学療法士としての専門性や経験を簡潔かつ魅力的にまとめた自己紹介を準備しておきましょう。なぜ理学療法士になったのかや、なぜその病院や、施設で働きたいのかについても含めると良いです。

 

4.具体的な事例の準備

過去の実務経験や治療症例について、成功事例や難しかった事例、それに対するアプローチなどを準備しておきましょう。具体的な事例を交えて説明することで、自身の能力や経験を証明できます。

新卒の面接であれば、これまで苦労したことやその対策について説明できると良いでしょう。

 

5.一般的な面接質問の練習

よくある面接質問(なぜこの職業を選んだのか、強み・弱み、チームでの協力経験など)に対する答えを事前に考え、練習しておきましょう。具体的なエピソードや例を交えて回答すると良いです。

理学療法士の面接でよくある質問例については、このページでも紹介していますので、このまま読み進めてみてください。

 

6.質問の準備

面接官に質問をする機会があるかもしれません。自身の興味や懸念を示すために、質問をいくつか用意しておきましょう。

職場に聞きたいことはたくさんあるとは思うのですが、面接の場では面接官の評価が上がる質問をすることが重要となります。

事前に質問内容は考えておきましょう。

面接官の心をつかむ逆質問についても、このページで解説していますので参考にしてください。

 

7.身だしなみと服装

面接当日の服装や身だしなみに注意しましょう。清潔感があり、専門職としてのプロフェッショナルな印象を与える服装が適切です。

事前にスーツに汚れやほつれの有無、靴の準備、メイクなどの確認を行っておきましょう。

ポイントは、前日や当日にばたつかないことです。当日に焦り自分を追い込むことだけはないようにしましょう。

 

8.交通手段と時間の確認

面接場所までの交通手段や所要時間を確認し、余裕をもって到着できるように計画しておきましょう。

電車の時間や道の込み具合、出入り口の確認など。

できれば、同時刻にシュミレーションとして事前確認をできると良いかと思います。

 

9.自信とリラックス

自信を持ち、リラックスして面接に臨むことも重要です。過去の実績や努力を振り返り、自身の能力を信じることが大切です。

 

10.資料の準備

履歴書や職務経歴書、資格証明書など、必要な書類を事前に準備しておきましょう。

これらの事前準備を十分に行い、自身の経験や能力を最大限にアピールする準備を整えておくことが、理学療法士としての面接での成功への道です。

 

理学療法士の面接において成功するためのアピールポイント8つ

理学療法士の面接において成功するためのアピールポイント8つ

1. 専門知識とスキルのアピール

理学療法士として必要な専門知識や技術に自信を持っていることを示しましょう。

解剖学、生理学、運動学などの基本的な知識から、治療法やリハビリテーションプログラムの設計・実施などの具体的なスキルまで、自身の強みを的確に伝えることが重要です。

面接の際に自信があるということをアピールできれば問題ないため、本当に知識がなくても良いのですが、自身をもってアピールするためには一つ得意な専門分野があると、面接の際も役に立つでしょう。

 

2. コミュニケーション能力

理学療法士はコミュニケーション能力を要する職業です。

リハビリを提供する対象者と良好な関係を築くためのコミュニケーションはもちろんのこと、看護師などの他職種との連携を円滑にするためにも、コミュニケーション能力は必要不可欠なものとなります。

ですので、面接の際はアピールポイントとして意識しましょう。

 

3. 臨床判断力と問題解決能力の具体例を挙げる

理学療法士として、患者の状態を適切に評価し、適切な治療プランを立案する能力や、予期せぬ問題に対処する能力をアピールすることが大切です。具体的な症例やシチュエーションを挙げて説明すると良いでしょう。

臨床判断力と問題解決能力の具体例

 

 

・高齢者の複雑な状態: 高齢者の場合、さまざまな合併症や慢性的な健康問題が同時に存在することがあります。理学療法士は、これらの複雑な状態を把握し、患者に適したリハビリテーションプランを立案する必要があります。例えば、心臓疾患と関節痛を抱える高齢者の場合、心臓リハビリと関節の運動療法を組み合わせたプランを提案した。

 

・急変時の対応: 患者が治療中に急激な症状の変化を示す場合、理学療法士は臨機応変に対応する能力が求められます。例えば、リハビリテーションセッション中に突然呼吸困難が起きた場合、適切な緊急対応を取りながら、医師や看護師と連携して適切な措置を講じた。

 

・慢性疼痛の管理: 患者が長期間にわたって疼痛を抱えている場合、その原因を明確に特定し、緩和策を見つける能力が重要です。例えば、腰痛を抱える患者に対しては、姿勢改善や運動療法、痛みのコントロール方法を組み合わせた総合的なアプローチをした。

これらのシチュエーションでは、臨床判断力と問題解決能力が求められます。患者の状態やニーズを正確に把握し、適切な情報収集や専門知識を駆使して、最善の治療戦略を提供することが理学療法士の重要な役割です。

 

4. 倫理的な観点とプロフェッショナリズムを持つ

医療職としての倫理観を持ち、患者のプライバシー保護や適切な治療の提供に対する意識を示しましょう。また、職業倫理に則った行動や専門職としてのプロフェッショナリズムを強調することが重要です。

つまり、人間としてリハビリ対象者やともに働くチームに気遣いや倫理観のある発言ができるのかということや、プロ意識を高く持っているのかという点が重要であるということです。

 

5. チームワークと協力

医療チーム内での協力や連携が求められるため、チームプレイヤーであることをアピールしましょう。他の医療専門職との連携やコミュニケーション能力についても言及すると良いです。

 

6. 自己成長と学習意欲

医療分野は常に進化しています。自己啓発や新しい知識・技術の習得に対する意欲を示すことで、将来的な成長意欲をアピールできます。

理学療法士に関する資格を取得している場合は、その分野への興味の高さについても積極的にアピールしましょう。

 

7. 症例や経験の共有

過去の実務経験や治療症例について具体的に説明することで、自身の実力や経験を示すことができます。特に、成功事例や難しかった事例、それに対するアプローチについて話すと良いです。

 

8. 職業への情熱と動機

理学療法士としての職業への情熱や動機を明確に示しましょう。なぜ理学療法士になりたいのか、どのような影響を与えたいのかを語ることで、面接官に強い印象を与えることができます。

 

これらのポイントを考慮して、自身の経験や能力を具体的に示すことで、理学療法士としての適性や意欲を効果的に伝えることができます。

 

理学療法士の面接における質問内容と回答例

理学療法士の面接における質問内容と回答例

理学療法士の面接では、専門知識や臨床経験だけでなく、コミュニケーションスキルや職業倫理についても評価されることがあります。

実際に面接をしてみなければ、どのような質問が来るかはわかりませんが、定番の質問についてはしっかりと自身の長所をアピールしながら回答できるように練習をしておきましょう。

質問1:自己紹介

まず、どこの就職先に行っても最初に聞かれることは、自己紹介です。

自己紹介の内容は面接先それぞれに異なるかと思いますが、名前と出身校などを聞かれることが多いでしょう。

自己紹介をしてくださいといわれるのみで、回答の指定がない場合は名前・前職について・意気込みなどを端的に話しましょう。

自己紹介に関しては長々と話過ぎずに、端的にまとめるようにしましょう。

【回答例】

新卒の場合

「〇〇大学を卒業しました。だぶと申します。大学ではすべての疾患に苦手意識を持たないように、幅広く勉強してきましたが、特に高次脳機能障害について興味を持ち知識を広げてきました。今後は、貴院で脳血管障害に対する臨床での技術を学び、自分を高めていきたいです。」

 

転職の場合

「だぶと申します。前職場である〇〇病院では、地域包括ケア病棟の専従理学療法士や血液透析患者のリハビリ担当など多くの経験を積ませていただきました。今後は訪問リハビリにて生活に寄り添う理学療法を行っていきたいと考えています。」

 

質問2:志望動機

志望動機を応える際のポイントは、自分の言葉でしっかりと話すということです。

定型文のような回答の方が、緊張もせず答えやすいかとは思いますが面接官の心には響きません。

希望している職場のどのような活動にひかれたのか。そして、自分の技術を生かすことができるのかということを具体的なエピソードを交えて回答しましょう。

【回答例】

 

「貴院を志望した理由は、心疾患の患者が多く入院しており、多くの合併症を呈している高齢の方が多いため、理学療法士として幅広い知識を身に着けることができると感じたからです。また、貴院が行っている地域の方に対する運動教室など地域密着の医療体制に共感を得ました。私は、学生のころから生まれ育ったこの町に役に立ちたいと思い、地域の清掃など様々なボランティアに参加してきました。私のこの経験は、理学療法士を行っていく際にも役だてることができると考えています。」

 

質問3:転職理由

転職を考えたきっかけや、前職を退職した理由については必ずといってよいほど聞かれます。転職を考えた理由は、必ずしも前向きな理由の方ばかりではありません。

人間関係がうまくいかなかったり、自分の思っていた仕事内容と異なっていたりと後ろ向きな転職理由ももちろん存在しますよね。

しかし、面接の際は前向きな理由に変換して回答するようにしましょう。

もし、人間関係がうまくいかずと回答してしまうと、人間関係の構築ができないなどと悪いとらえ方をされてしまう可能性があります。

悪い印象を抱かせないためにも、仕事への熱意を転職の理由として挙げると良いでしょう。

【回答例】

 

「前職から転職を考えた理由としては、理学療法士としてより患者様の生活に寄り添ったリハビリをしたいと考えたからです。これまでは、急性期病院でのリハビリテーションを行ってきたのですが、今後は患者様の生活に最も近いと思う訪問リハビリテーションで、生活内に生じる悩みや暮らしにくさを改善していきたいと思いました。」

 

質問4:将来の目標

将来の目標や作業療法士の展望を聞かれることも多いため、自分がどのような理学療法士になりたいのか。そして、職場にどんな利益をもたらすことができるのかを考えましょう。

将来の目標を回答するうえでのポイントは、具体的に目標を掲げるということです。

面接官に、良い印象を与えるためには、何年後にどのような知識を身に着けて、仕事にどのような影響をもたらすのかを具体的に提示しましょう。

ポイントは具体的な年月を示すことです。

これだけで、これからの理学療法士ライフを深く考えているという証明になります。

【回答例】

 

「今後は、幅広い知識を身に着けるとともに、5年以内に〇〇の認定資格を取得して〇〇に対する分野では誰にも負けないくらいの知識と技術を身に着けたいです。そして、その分野に関して周囲に頼られる理学療法士になりたいという目標があります。」

 

質問5:チームでの協力について

理学療法士は、他の理学療法士や看護師・医師などチームとして協力する必要があります。

そのため、協調性があるのかという点について評価される質問が来ることも多いのです。

回答のポイントは、チームとのコミュニケーションの重要性に気が付いていること。そして、それを患者を第一に考え、チームで連携をしていけるということを説明できるかどうかです。

【回答例】

 

「チームでの協力は非常に重要だと考えています。私は日ごろから周囲の他職種の方と、適切なコミュニケーションをとりながら、他の専門家と連携し、患者のために最適なリハビリテーションプランを共同で立案します。意見を尊重し、チームでアイディアを出し合うことで、患者がもっとも満足できる選択をできるように努力しています。」

 

質問6:逆質問

面接の最後には、この逆質問が必ずといってよいほどあります。

「何か質問はありますか?」「言い残したことはないですか?」と聞かれることが多いのですが、この質問に対して回答しないのは非常にもったいないです。

逆質問は、面接官の評価を上げる回答を自由にできるのです。

逆質問のポイントとしては、ホームページに書いてあることは聞かずに仕事の内容で気になることを質問するようにしましょう。

逆質問の例

  • 勉強会や資格取得に対して積極的に行動していきたいのですが、貴院にはスキルアップの支援等はありますか?
  • 今後は〇〇に対する勉強をしようと考えているのですが、貴院で働くうえで身に着けておくべき知識や技術はありますか?
  • 以前の職場では、〇〇という役割をはたしてきました。周囲をまとめるリーダーを目指したいと考えているのですが、今後、経験年数を重ねて、役職に就くことは可能でしょうか?

 

その他の質問

  • 業務の中でどのような、ストレスを抱え解決していますか?
  • 休日はどのように過ごされていますか?
  • これまでに努力をしたことや、成功体験を教えてください。
  • 〇〇に対しての知識は持っていますか?
  • 関連施設への異動を考えてもらうことがあるかもしれませんが、異動は可能ですか?
  • 作業療法士になった理由は?
  • 忘れられない患者様とのエピソードはありますか?
  • あなたの長所と短所を教えてください

 

面接では、上記以外でも予想外の質問をされることがあるかもしれませんが上記の質問に対して回答を準備しておくことによって、応用して回答することが可能です。

予想外の質問にも対応するためには、今一度自分の性格や理学療法士としての技術。将来の展望などを見直すことが重要です。

理学療法士面接に向けて、自己評価をしておくことをおススメします。

 

理学療法士面接の対策はエージェントにお願いしよう

理学療法士は公務員の市立病院や国立病院など以外は、採用試験が面接試験のみだという場合が非常に多いです。

つまり、理学療法士として良い職場で働きたいのであれば、面接を極める必要があるのです。

しかし、面接の練習を一人でするのは限界があります。

主観的な評価だけではなく、第三者の客観的な意見も聞きつつ面接の練習を行う必要があるのです。

そこで、おススメなのは、転職先の求人探しから面接対策まで一括して管理してくれる『理学療法士の転職エージェント』を利用することです。

利用は無料ですので、いくつか並行して利用すると良い求人が見つかりやすくなりますよ。

作業療法士におすすめの転職エージェント5選

 

1.PT・OT・STワーカー

求人数がもっとも多く、未登録なら最初に登録すべきエージェント

 

2.レバウェルリハビリ(旧リハのお仕事)

好待遇・好条件の非公開求人が多いので他のエージェントとの併用で登録必須◎

 

3.PT・OTキャリアナビ

電話・メール・LINEなど多彩な連絡手段で気軽に、紹介してもらえる

 

4.マイナビコメディカル

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