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作業療法士の転職は個人的にかなり難しく、転職失敗する方が多い印象を受けます。
しかし、そのなかでも作業療法士としてキャリアアップし転職成功させている方がいることも確かです。
では、なぜ同じ作業療法士で転職の成功と失敗が分かれるのか。
転職失敗する作業療法士を調査してみると、いくつかの共通点が存在することが分かりました。
今回は、作業療法士としての転職が失敗する人の特徴と転職の成功方法を徹底解説していきます。
一つ重要なことを言うと、転職を成功させる最大のポイントは『どれだけ多くの求人を見たか』です。
検討する求人が多ければ多いほど好条件の職場と出会う確率が上がりますし、転職の成功に繋がります。
もし、現在ハローワークなど特定の求人サイトやサービスからしか求人検索していないという方は転職失敗のリスクが大きくなります。
非公開求人が数多く掲載されているような『作業療法士の転職エージェント』などを併用しながら求人探しをしましょう。
「作業療法士の転職エージェントって何?」と感じた方は、以下の記事をご覧ください。
>>【現役OTが選ぶ】作業療法士におすすめの転職エージェントランキング
【作業療法士転職】転職失敗する人の特徴と成功方法
作業療法士によくある転職失敗例
転職の失敗といっても、失敗のパターンはいくつかあります。
作業療法士の転職でよくある失敗例は以下の8つです。
注意!!作業療法士によくある転職失敗例
- 残業が多い
- 残業代が出ない
- 人間関係が悪い
- スキルアップを目指せない
- 休日数が少ない・希望休日が取得できない
- 作業療法士と理学療法士が同様の業務をする
- 役職を目指すことができない
- 昇給が少ない
特に、『給料の悩み』『ライフワークバランス』『スキルの悩み』『仕事内容の悩み』などは作業療法士の退職にも繋がりやすいため注意が必要です。
残業が多い
作業療法士の職場の中には、残業の多い職場も数多く存在します。
例えば、リハビリ業務は時間内で行い、必要な書類の作成は強制的に時間外にさせられるなどの職場も存在します。
そして、新人の頃には勉強や技術の向上を強制させられることも少なくないため、就労時間外で手技の練習などをさせられることもあります。
また、勉強会などが多い職場では必然的に自宅でも仕事をする機会が出てきたり、残業をしなければならない状況になるでしょう。
スキルの向上などが目的であれば、勉強会などの残業は許せるかもしれません。
しかし、ライフワークバランスを重要としている方が転職を考える場合は、残業時間で失敗しないようにしましょう。
残業代が出ない
残業が多いことは業務の都合上仕方のないことなのかもしれませんし、必要な残業なのであれば転職の失敗とはいいがたいでしょう。
しかし、問題は残業代が出ない職場も存在するということです。
残業代の有無は、仕事へのモチベーション維持にもつながりやすいため重要視しなければなりません。
人間関係が悪い
人間関係の問題は、作業療法士の転職で失敗しやすい事例の一つです。
上司や同僚とうまくいかなければ、作業療法士業務に影響を及ぼすだけではなく、心を壊すことに繋がりかねません。
特に、上司が厳しすぎる職場や新人に対して当たりが強い職場は、医療職にありがちです。
転職をする際に最も注意しなければならないポイントでしょう。
スキルアップを目指せない
作業療法士は、日々スキルアップを目指し精進していかなければならない仕事ですよね。
日々新しい、技術や知識が更新される医療業界で後れを取らないためには、技術の向上が欠かせません。
そのため、作業療法士の職場の中にはスキルアップのための資格取得や勉強会の参加に対する金銭的な支援を行うところも多いのです。
しかし、残念ながらスキルアップを支援する職場ばかりでないのも現状です。
なかには、勉強会の参加や資格の取得にあたって勤務希望を受理してくれなかったりする職場さえもあるようです。
自身のスキルアップに繋がらない職場への転職もかなり多い失敗例なのです。
休日数が少ない・希望休日が取得できない
休日数が少ない・希望休日が取得できないなども、転職でよくある失敗です。
休日数が少なく、趣味の時間や家族との時間を持てないという状態は、ライフワークバランスを大きく崩してしまいます。
そのような状況となり、転職を後悔する人はかなり多いようです。
個人的には、作業療法士転職でもっとも行ってほしくない失敗が、休日数の少なさや希望休日を取得できないという問題なのです。
作業療法士と理学療法士が同様の業務をする
現代日本における作業療法士の問題でもあるのですが、作業療法士が作業療法士らしい仕事をできないというのは大きなストレスになります。
理学療法士の数が129,875人(2021年)なのに対して、作業療法士の数は94,255(2020年)です。
作業療法士と比較して理学療法士の数の方が格段に多い状態であり、リハビリ内に理学療法士の方が多いという職場が多くを占めているでしょう。
作業療法士が少なく、作業療法に対する認識が薄い職場では、理学療法士と全く同じ業務内容を行わなければならないという場所も存在するのです。
作業療法士にこだわりを持ち仕事をしている方にとっては、非常に居心地が悪くストレスのたまる環境となりそうです。
この失敗は実際に私も経験しており、作業療法士としてやりたいことを行えないストレスと常に戦っていました。
役職を目指すことができない
規模の小さなクリニックや施設などでは、役職の数も少なく役職に就くことが難しい職場もあります。
職場内での地位の向上に興味がある人とそうでない人は別れるかとは思いますが、作業療法士の給料を考えると役職手当などあった方が良いと考えられます。
しかし、役職数が少なく役職になりづらい職場ももちろん存在するため、役職を目指したいという方は失敗しないために注意が必要です。
昇給が少ない
作業療法士は昇給が少ない職場がほとんどです。
作業療法士の昇給は1000円や2000円のことも多く、最悪の場合は昇給が一切ない職場も存在するほどなのです。
昇給に関しては求人に記載されていることも多いのですが、求人と異なる場合もありますので、入職してから後悔する場合も多いようです。
作業療法士転職に失敗する人の特徴と成功方法
作業療法士の転職における失敗を紹介しましたが、なぜ転職の失敗が起きてしまうのでしょうか。
作業療法士転職に失敗している人の特徴を見ていくと共通している行動がいくつかありました。
作業療法士転職に失敗する人の特徴
- 限られた求人しか見ていない
- 転職の時期を見定めていない
- 転職を焦っている
- 転職の理由が曖昧
- 金銭面の条件しか見ていない
- 希望条件の妥協が大きい
- 職場の見学をしていない
- 誰にも相談せずに転職活動している
上記8つの特徴を持つ人にならず、成功の方法を知っていれば必ず自分の理想の職場にたどり着くことができます。
では、失敗する人の特徴と成功方法を詳しく説明していきます。
限られた求人しか見ていない
転職に失敗する作業療法士の多くは、少数の限られた求人しか見ていないという特徴があります。
例えば、求人を探す際に皆さんはどの転職サイトを参考にしていますか?
もし、求人を探す際に利用しているサイトが1つや2つならば転職の失敗へ向かっているといって良いでしょう。
というのも、ハローワークをはじめとして、求人の掲載されている転職サイトは数多く存在するのですが、その一つ一つで掲載されている求人が異なるのです。
転職に失敗する人は、限られた求人しか見ておらず、自分の理想の職場に出会えずに転職をしてしまうケースが多いのです。
成功方法①
多くの求人サイトやエージェントに登録して、誰よりの多くの求人を見ましょう。おすすめの求人サイト・エージェントについては
『【現役OTが選ぶ】作業療法士におすすめの転職エージェントランキング』
を参考にしてください。
転職の時期を見定めていない
作業療法士が転職するべき時期は、3~5年目の2~4月です。
必ず、この時期に作業療法士は転職するべきかというとそうではないのですが、求人の量や競争率。賞与の有無などを考慮すると上記の転職タイミングがベストであると言えるのです。
そのほかにも、転職時期によって特徴があるため、転職時期についても考慮するようにしましょう。
作業療法士が転職する月 |
おすすめする理由 |
・2~4月(おすすめ時期) | 年度の入れ替わりのため求人も多く、就職後も職場に馴染みやすい。 |
・9~10月 | 求人数が比較的多めであり、冬のボーナス前ということもあり、ライバルも少ない。 |
・12~1月 | 冬のボーナスをもらった後に転職をできる |
転職を焦っている
現在の職場が、嫌で早く辞めたいという気持ちは痛いほどよくわかります。
しかし、だからこそ転職は焦ってはいけません。
現在の環境が嫌で転職をして、転職を下とします。
しかし、転職先に失敗したらどうでしょう?
唯一の希望も無くなり、状況はさらに悪化することとなりかねません。
次の転職先に失敗しないためにも、焦らずに転職先選びを慎重にするようにしましょう。
成功方法③
転職は焦らず、ゆっくりと。
転職先選びは慎重に行いましょう。適切な作業療法士の就職先の選び方は以下の記事に詳細にまとめていますので、ポイントを押さえて転職活動を行いましょう。
転職の理由が曖昧
転職に失敗してしまう作業療法士には、転職の理由が曖昧な人が多いのも特徴です。
転職の理由を明確にすることには、自分が希望している求人を探しやすくするといったメリットもあります。
転職したいと思ったということは、必ず理由があるはずです。
給料なのか人間関係なのか。もしくは、業務内容なのか。
転職の理由は次の職場に求める条件でもあります。
ですので、転職を失敗しないために、まずはなぜ転職しようと思ったのかを明確化しましょう。
成功方法④
転職理由を明確に。
主な作業療法士の転職理由は給料・業務内容・人間関係・立地・勤務形態・スキルアップの有無に分類されます。
金銭面の条件しか見ていない
金銭的な理由で作業療法士転職を望む人はかなり多いのですが、このような方は転職に失敗しやすい傾向にあります。
作業療法士は、給料が低く年収アップを目指して転職をすることは必要です。
将来のことを考えている方ほど、金銭的理由の転職を考えるでしょう。
しかし、注意点としては金銭面以外の環境や人間関係等も考慮しつつ、転職先を探す必要があるということです。
いくら給料が良くても、休日数が少なく毎日残業続きですと、自身の時間を取ることもできなくなりますし、心身にも良い影響を及ぼしません。
成功方法⑤
金銭的な条件を見つつ、他の条件も確認をしましょう。
単純に所得を上げたいとでいうのであれば、作業療法士をしつつ時間のある時に副業をするのも手ですよ。作業療法士の非常勤求人も多く存在しており、訪問リハ等での副業もおすすめです。
希望条件の妥協が大きい
妥協のし過ぎも、作業療法士転職で失敗する特徴となります。
自分の求める完ぺきな求人なんて見つからない。
そう考えて、転職先の条件を低く設定をしている方も見かけます。
しかし、現実的な条件の転職先を探しているのであれば諦めるのは早く、妥協をするのはもったいないといえるでしょう。
妥協して転職した職場には必ず不満が生じます。
そうなると、転職の失敗にもつながりかねないでしょう。
転職先の希望条件を下げる前に、数多くの求人を見てみることから始めましょう。
職場の見学をしていない
職場の見学をしない場合も作業療法士転職に失敗しやすくなります。
給与や休日数・昇給などの基本的な情報は求人票に記載をされており、大まかに雇用条件を理解することはできるでしょう。
しかし、職場の雰囲気や業務内容などは自身で見学をしてみて、直接見たり感じたりしなければわかりません。
見学をせずに、職場を決めてしまうと業務内容や人間関係で転職に失敗しやすいのです。
成功方法⑦
作業療法士が転職をする際には必ず、職場の見学に行きましょう。
- 職場の雰囲気(ぴりついていないか)
- 上司の態度(高圧的でないか)
- 一日に診る患者の数
- 作業療法士と理学療法士の区別がされているか
- スキルアップのシステムが存在するか
- 残業がどの程度あるのか
という6つは少なくとも見学の際に質問をして確認をしておきましょう。
誰にも相談せずに転職活動している
作業療法士の転職で失敗する人の特徴でもっとも多いと感じるのは、一人で転職を決めて一人で転職活動を進めてしまう人です。
自分の人生なのだから転職のやり方や転職先は自分で決める、というのも一つの考え方なのかもしれませんが、何事にも客観的な意見が必要不可欠です。
特に転職は、人生の分岐点にもなりこの先の作業療法士人生を決定するものになりかねません。
転職するタイミングや転職先を家族や恋人・友人などに相談してみるのも良いかと思います。
しかし、それ以上に相談すべき相手は転職のプロです。
転職のプロとは『作業療法士の転職エージェント』のことであり、エージェントとはあなたに合った転職先を紹介してくれたり、転職に対してのアドバイスをしてくれる専門の方を指します。
転職エージェントでは、面接の対策や求人票ではわからない職場の雰囲気や自分では聞きにくいことまで代わりに調査もしてくれるため、不安を最小限にして転職先を探すことができるのです。
成功方法⑧
一人で転職をすすめるのではなく、転職のプロに協力をしてもらいながら転職活動を進めましょう。
作業療法士におすすめの転職エージェント5選
求人数がもっとも多く、未登録なら最初に登録すべきエージェント
好待遇・好条件の非公開求人が多いので他のエージェントとの併用で登録必須◎
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作業療法士転職に失敗する人の特徴と成功方法【まとめ】
転職に成功する作業療法士と失敗する作業療法士には明確な違いがあります。
今回の記事で紹介した、転職の失敗例や失敗する人の特徴を参考にして、同様の失敗をしないようにしましょう。
特に、作業療法の転職エージェントを利用することは、転職失敗の確率を大幅に減少させることができます。
より多くの求人を見て、理想の職場への転職を果たしましょう。