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理学療法士は勤務時間に結婚指も含めて、アクセサリーをするべきでないと言われることが多い職業です。
経験の浅い理学療法士やこれから理学療法士を目指す学生の中には、理学療法士がアクセサリーをしてはいけないという風習に反感を持つ方もいるかと思います。
確かに、事務職などがアクセサリーをして働いている中で、少しのおしゃれもできない理学療法士には若干のつまらなさを感じるかもしれません。
理学療法士でも少しくらいアクセサリーを身に着けてよいという意見があることも確かです。
今回は、理学療法士が結婚指輪などのアクセサリーを身に着けて良いのかという点やその理由について解説をします。
また、理学療法士でも身に着けてよいと考えられるアクセサリーや理学療法士でもアクセサリーを身に着けることができるようになる方法を解説していきます。
理学療法士でもおしゃれさは忘れたくないという方には必見の解説ですので、是非参考にしてください。
【結婚指輪は?】理学療法士はアクセサリーを身に着けてよいのか
理学療法士はアクセサリーを身に着けて良いのか
結論から言うと、理学療法士がアクセサリーを身に着けることは基本的に好ましくありません。
理由としては、以下の3つが挙げられます。
理学療法士がアクセサリーを身に着けるべきでない理由
- 患者からの印象が良くない
- 患者に怪我を負わせる可能性がある
- 感染的な観点から好ましくない
患者からの印象が良くない
理学療法士がアクセサリーをつけるべきでない一つ目の理由は、患者さんやその家族など他者からの印象が良くないという理由です。
職場の上司に中には身なりや言葉遣いなどに厳しい方も存在するでしょう。
患者さんの中にも、アクセサリーの種類によって不快感や不信感を感じてしまうこともあります。
常に、人とかかわりあう理学療法士だからこそ、他者の目を気にしなければならないというのが大多数の意見のようです。
患者に怪我を負わせる可能性がある
理学療法士がアクセサリーを身に着けるべきでない2つ目の理由は、患者さんに怪我を負わせる可能性があるからというものです。
宝石のついていない結婚指輪や小さなネックレスなどは、患者に怪我を負わせる可能性は少ないですが、大きめのアクセサリーは患者さんに皮膚剥離などの怪我を負わせてしまう可能性が高いのです。
特に、高齢者と関わる場合はアクセサリーを身に着けない方が良いでしょう。
高齢者の中には皮膚が脆弱であり、少し摩擦が起きただけでも皮膚がはがれて血が出てしまう方が多くいます。
このようなアクシデントを防ぐためにも、理学療法士はアクセサリーを身に着けない方が良いのです。
感染的な観点から好ましくない
理学療法士がアクセサリーを身に着けるということは、感染の観点から考慮しても望ましくありません。
京都府立医科大学の研究によると、人間の皮膚表面に新型コロナウイルスが付着した場合の滞在時間は、およそ9時間。
さらに、80%エタノールで手指消毒をした場合は15秒間で完全に不活性化することが分かっています。
それと比較して、米国立アレルギー感染症研究所の研究者らが米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに出した論文によると、コロナウイルスがステンレスの表面では2~3日間滞在することを明らかにしています。(参考:https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2004973)
また、この傾向から考慮すると硬いものの表面程滞在時間は長いようです。
このことから考えると、医療の現場で活躍することが多い理学療法士が、アクセサリーを身に着けることが望ましくないというのも納得できますね。
理学療法士でも身に着けて良いアクセサリー
理学療法士がアクセサリーを身に着けることを批判するための理由は上記で紹介した3つです。
しかし、上記の理由から理学療法士はすべてのアクセサリーを禁ずるべきだとはなりませんよね。
理学療法士でも身に着けてよいと考えられるアクセサリーは以下の種類のアクセサリーです。
理学療法士でも身に着けて良いアクセサリー
- 小さなネックレス
- 揺れない且つ小さなピアス
- アンクレット
- おしゃれなヘアアクセサリー
小さなネックレス
チェーンが短く、トップも小さなネックレスであれば理学療法士の業務中に身に着けていても問題ありません。
しかし、ネックレスを身に着ける際には制服に隠れるようにしておきましょう。
患者さんに触れたり、外部に出ている状態にしてしまうと衣服に引っかかってしまったり、感染リスクを高めてしまう可能性があります。
揺れない且つ小さなピアス
ピアスにおいても揺れない且つ小さなものであれば、理学療法士業務に支障をきたす可能性が低いです。
しかし、落下する可能性の高まるイヤリングなどは控えるようにしましょう。
アンクレット
ブレスレットは患者さんに直接触れてしまう箇所にあるためNGですが、足首に着けるアンクレットであれば着用可能です。
ほとんど見えることのない部位であり、おしゃれさに欠けますがちらりと見えた足首にアンクレットがあると、素敵ですね。
おしゃれなヘアアクセサリー
理学療法士は業務中は、髪を結ばなければならないという職場がほとんどかと思います。
しかし、黒のヘアゴムで結ぶだけではおしゃれとは言えません。
小さな装飾のあるヘアアクセサリーを使うことで、おしゃれさを出すこともできますし毎日はエアアクセサリーを選ぶ楽しみを味わうこともできますよ。
理学療法士が結婚指輪をつけるのはNG?
結婚指輪は基本的にNGです。
患者さんに直接触れる部位となってしまいますし、装飾が少ないといっても摩擦で皮膚剥離する可能性も大いにあります。
そもそも、大切な結婚指輪を感染物や不潔物の多い病院で身に着けるということ自体に私は抵抗があります。
もし、どうしても身に着けたいというのであれば、ネックレスとして身に着ける方が良いでしょう。
理学療法士が好きなアクセサリーを身に着けるためには
基本的に理学療法士が目立つような、煌びやかなアクセサリーを身に着けることは難しいでしょう。
では、理学療法士は自分の好きなアクセサリーを身に着けることができないのかと言われると、そうではありません。
理学療法士が好きなアクセサリーを身に着けるためには環境を変えれば良いのです。
環境を変えるというのは、職場を変えること。
つまり、理学療法士でもアクセサリーをして良い職場に転職すれば良いのです。
はっきりと、ここで働けば自分の好きなアクセサリーをつけることができるとは言えませんが、良く見渡してみるとアクセサリーをつけて働いている理学療法士はたくさんいます。
例えば、養成校の教師やスポーツジムのトレーナーとして働く理学療法士は、目立つ時計をつけていたり、ピアスをつけていることもありますよね。
理学療法士というと、病院で働くイメージが強いかもしれませんが、病院以外の職場も数多くあります。
まずは、自分に合った働き方を見つけることから始めましょう。
理学療法士がアクセサリーを身に着ける際に気を付けるべきこと
基本的に、理学療法士がアクセサリーを身に着けることはお勧めできないのですが、職場の環境や身に着けるアクセサリーによっては問題ないと考えます。
しかし、理学療法士がアクセサリーを身に着ける際には、気を付けなければならないことがいくつかあります。
患者さんなどの利用者に、迷惑をかけないためにも最低限のマナーは守りましょう。
アクセサリーの落下に気を付ける
理学療法士として働いていると、異食行為などがある患者さんを見ることも珍しくありません。
もし、理学療法士が身に着けているアクセサリーを落としてしまい、患者さんが食べてしまうと大変ですよね。
誤嚥し、最悪の場合は命を落とす可能性もあるでしょう。
また、アクセサリーを踏んで怪我をすることもあるかもしれません。
患者さんなどの利用者だけでなく、責任を問われてしまわないためにもアクセサリーは必ず落下しないように対策しておきましょう。
理学療法業務で使用したアクセサリーは消毒する
理学療法士として働く際に身に着けていたアクセサリーは、毎日消毒することをおすすめします。
特に、病院には数多くの細菌やウイルスが存在しています。
患者さんにも多く触れることがあるため、血液や尿などの体液が付着する可能性も大いにありますよね。
自身や家族を守るためにも、身に着けていたアクセサリーは、アルコールなどで必ず消毒するようにしましょう。
理学療法士がアクセサリーをつける際には職場の指示に従うべき
理学療法士でも、小さなネックレスやピアスなどは身に着けて良いのではないかと個人的には思います。
ただ、基本的に職場の意向に従うようにはしておきましょう。
というのも、職場の指示に背くことによって職場内での立場が悪くなります。毎日働きづらいストレスを感じてまで、アクセサリーを身に着けたいでしょうか?
また、職場からの注意に背いてアクセサリーを身に着けており、何らかの事故が起きた場合の責任は全てあなたのものとなります。
それでも、アクセサリーを身に着けたいというのであれば、転職して職場を変えましょう。
しかし、転職活動をする際に「アクセサリーを身に着けても良いですか?」と聞くのは難易度が高いですよね。
そのような観点からも、理学療法士が転職をする際には『転職エージェント』の利用をおすすめします。
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理学療法士はアクセサリーを身に着けて良いのか【まとめ】
結論、理学療法士がアクセサリーを身に着けることは、感染やけがを負わせてしまうリスクがあることからおすすめはできません。
しかし、小さなネックレスなどは職場の意向次第で問題ないといえるでしょう。
もし、職場からアクセサリーの許可が下りない場合は、転職を考えることも一つの手段となります。
ただ、理学療法士がアクセサリーを身に着ける際には、アクセサリーの落下や職場の反感を買わないということに注意をするようにしましょう。