【やりがいなさすぎ?】理学療法士がデイサービスで働くことはメリットがあるのか

理学療法士がデイサービスで働くことはメリットがあるのか

理学療法士と聞くとどのような場所で働く姿を思い浮かべますか?

おそらく、一番最初に思い浮かべるのは病院で働いているイメージではないでしょうか。

それもそのはず、理学療法士の80%近くは病院で勤務しており、その他の職場はかなりの少数派なのです。

しかし、理学療法士の働く場所は老人保健施設やデイケアなどリハビリテーションを必要とするところであればいくつもあるのです。

今回は、そんな理学療法士の職場の中でも『デイサービスで働く理学療法士』に焦点を当てて解説していきます。

今後、デイサービスへの転職や就職を考えている方は是非今後の参考にしてみてください。

病院以外で働くことにはメリットもありますが、デメリットも存在しています。

それらを理解したうえで、理学療法士転職を考えてみましょう。

ちなみに、デイサービスでの理学療法士求人は病院の求人よりも少数となっています。

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【やりがいなさすぎ?】理学療法士がデイサービスで働くことはメリットがあるのか

理学療法士も働くデイサービスとは

デイサービスとは

デイサービスとは、『通所介護』の通称です。

その名前の通り、介護を必要とする人が入浴や食事などの日常生活活動の介護やリハビリテーションを通って受けることができる介護サービスのことです。

施設へ入所せず通所することで、自宅で自立した生活を行うことを支援することができるサービスなのです。

 

リハビリ特化型デイサービスも存在する

多くのデイサービスでは、リハビリの時間は短時間となることもあるのですが、リハビリテーションを中心とした『リハビリ特化型デイサービス』も存在します。

この場合は、入浴や食事を行わないことも多く3~4時間など短時間で終了することもあるようです。

 

デイサービスにおける理学療法士の役割と仕事内容

デイサービスにおける理学療法士の役割と仕事内容

デイサービスで働く理学療法士の役割

デイサービスでの理学療法士の役割は、自宅での生活を続けていくための身体機能の維持・向上および利用者の家族や周辺環境との連携を図ることです。

病院での理学療法士業務との大きな違いは、自宅で過ごしている方が対象者となるということでしょう。

このことからも、身体機能のみに焦点を当てた訓練を行うのではなく、利用者のQOL(生活の質)を常に意識しなければならないのです。

 

デイサービスで働く理学療法士の仕事内容

デイサービスで働く理学療法士の仕事内容は以下の5つが主となります。

しかし、デイサービスによっては理学療法士が食事や入浴の介助を行わなければならないということもあるようです。

・利用者の個別機能訓練

・体操やレクリエーションなど集団訓練

・カルテ記載

・書類の作成

・送迎

 

デイサービス理学療法士の基本的なスケジュール

では、続いて老人保健施設で働く方の一日の流れについてです。

デイサービスで働く理学療法士の一日の流れ
時間 業務
8:30 出勤・朝礼など
8:45 送迎・送迎車からの昇降介助
9:00 バイタル測定
9:30 朝の挨拶・体操
10:00 個別リハビリ
12:00 休憩
13:00 レクリエーション
16:00 送迎~カルテ記載~定時
※雑務や会議なども日によってあり

あくまでも、例ですがデイサービスでの理学療法士の一日をまとめてみました。

もちろん、まったく異なる動き方をするデイサービスの理学療法士もいるかとは思いますが、病院での勤務との大きな違いは、集団での訓練があることや通所してくる利用者ばかりなので、送迎や乗り降りの介助も行う必要があるということでしょう。

 

デイサービスで働く理学療法士の給料事情

デイサービスで働く理学療法士の給料事情

デイサービスで働く理学療法士の給料

デイサービスで働く理学療法士の給料は、病院やその他の場所で働く理学療法士の給料と大きく変わりません。

つまり、月給30万前後で年収431万円程度ということです。(参考:令和4年賃金構造基本統計調査)

しかし、実際問題20~30代の理学療法士で月給30万円もらっている方は少ないでしょう。

地方の職場であれば月給30万は多い方だと思います。

デイサービスで理学療法士が働く際もその程度だと考えてください。

デイサービスの理学療法士の給与例

【都内デイサービスA】

・給与: 月給 356,000円 〜 456,000円

・【給与内訳】
・基本給  186,000円~
・資格手当 150,000円
・送迎手当 20,000円
※賃金支払時の控除あり(所得税、社会保険料)

※賞与なし

【地方デイサービスB】

・給与: 月給 230,000円 〜 270,000円
・給与の備考
6カ月の試用期間あり
試用期間中給与の変更なし
交通費支給
昇給あり

賞与3カ月分/年

などなど、AとBのデイサービスを比較してもかなり給料事情は異なりますね。

もし、周辺のデイサービスがそのような給料や条件で雇用しているのか気になる場合は、病院以外の求人も豊富な『PT・OT・STワーカー』で求人を探してみてください。

 

理学療法士がデイサービスで働くメリット

理学療法士がデイサービスで働くメリット

デイサービスと病院勤務でほとんど給料の違いはありません。では、理学療法士があえてデイサービスで働く選択をするべきメリットがあるのでしょうか。

結論から言うと、デイサービスで働くメリットはいくつかあります。

 

生活に密着してリハビリをできる

まず、デイサービスと病院勤務の大きな違いは生活している拠点の違いです。

病院で理学療法を提供する場合は、病院で生活している方が対象者となりますが、イサービスの対象者は、すでに自宅で生活をされている方々です。

つまり、現在の生活で直面している生活上の問題へ目を向けなければならないのです。

自宅の環境やADL動作に着目したリハビリテーションを提供し、学べるというのはデイサービスで働く大きなメリットでしょう。

 

残業が少ない職場が多い

デイサービスなどの介護施設で理学療法士が働く場合は、残業が少ない傾向にあります。

もちろん、職場によっては勉強会が多かったり、送迎の時間がずれ込むことで残業が生じてしまうことがありますが、病院勤務と比較するとデイサービスは定時で帰れることが多いのです。

子供の迎えに行かなければならない方や、少しでもプライベートの時間を長くしたい方はデイサービスが合っているといえるでしょう。

 

集団リハビリについても学べる

デイサービスは、集団でのリハビリテーションやレクリエーションを行うことがあります。

そのため、病院勤務や訪問リハビリなどでは経験することがない、集団に対しての対応を学ぶことができるのです。

また、レクリエーションなどは少しでも利用者が楽しめるように、工夫を凝らす必要があります。そのため、発想力を鍛えることもできるのです。

 

役職に就きやすい

将来の給料を増加させるためには、条件の良い職場へ転職をする必要があります。

さらには、役職に就きやすい職場なのかどうかも、将来のためには考える必要があるのです。

役職に就くことで、管理職としての能力を上げることができるという点はもちろん、役職手当として給料アップにもつなげることができるのです。

そして、デイサービスは病院で働く理学療法士と比較すると、理学療法士の人数も少なく役職に就きやすいという特徴があります。

役職を目指してみたいという方は、是非デイサービスでの勤務も考えてみましょう。

 

理学療法士がデイサービスで働くデメリット

理学療法士がデイサービスで働くデメリット

続いては、理学療法士がデイサービスで働くデメリットについても紹介していきましょう。

どの職場でも同様ではありますが、デメリットの無い職場は存在しません。

デメリットを理解したうえで、デイサービスで働くことを考えてみましょう。

 

病院へ転職しづらくなる

デイサービスでの理学療法士業務は、病院での理学療法士業務とは大きく異なります。

例えば、個別でのリハビリ提供時間が短かったり、状態が安定していることなど利用者の状態や環境が病院の患者とは異なるのです。

つまり、様々な状態や病態を抱えている患者への対応ができないため、キルや知識のアップに繋がりにくいのです。

もちろん、理学療法士のやる気次第でスキルアップを目指すことは可能です。ただ、後々病院で勤務をしたいという方は、デイサービスで働くことはおすすめしません。

 

デイサービス勤務はやりがいがないと感じる人もいる

デイサービスの利用者は、自宅で生活している方が対象となるため、状態が安定していることがほとんどです。

状態が安定していること自体は良いことなのですが、リハビリの効果も目に見えづらく、仕事にやりがいを見出せない理学療法士も多々いるのです。

生活上の困りごとを解決していくことにやりがいを見出すことができれば良いのですが、急性期病院と比べると成果が目に見えづらいという特徴があることは確かです。

 

介護業務を理学療法士がしなければならないこともある

全てのデイサービスが、入浴や食事介助などの介護業務をしなければならないというわけではありません。

しかし、働くデイサービス次第では介護業務を担う可能性があるということも理解しておきましょう。

理学療法士業務ではないと感じる方が多いかもしれませんが、介護士が不足しているなか理学療法士が介護業務を行わなければならないことも、少なからずあるようです。

 

個別リハビリの時間は短め

デイサービスでは、マンツーマンの個別でのリハビリ以外に、集団での体操やレクリエーションを行うことがあります。

そのため、個別リハビリの時間は1単位(20分)程度であることが多く、病院などと比較すると短い傾向にあるのです。

しかし、リハビリ特化型のデイサービスであれば個別リハの時間を長めにとることができます。

 

デイサービスの理学療法士求人はどこで探す?

デイサービスの理学療法士求人は、病院などの求人と比較すると少数のためできるだけ多くの求人サイトに登録して情報収集を行う必要があります。

ハローワークの求人だけを確認しても同じような求人しか出ないことも多く、希望のデイサービス求人を見つけるのは難しいですよね。

では、どうすれば好条件のデイサービス求人を見つけることができるのか。

それは、より多くの求人を常に見てタイミングを逃さないことです。

現在、転職先を探している理学療法士でハローワークなど特定の求人サイトのみを利用している方は好条件の求人を逃している可能性があります。

本当に、好条件の転職先を探したいのであれば一つでも多くの転職サイトに登録をしておきましょう。

求人数が多く、ハローワークなどにも掲載されていない求人を保有している転職サービスも存在しています。

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