理学療法士の面接対策|よく聞かれる質問と回答例、落ちる理由と逆質問【現役OT】

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「理学療法士の面接で何を聞かれる?」「どんな理学療法士になりたいか、と聞かれたら?」「面接で落ちる理由が知りたい」。就職や転職の面接を前に、不安になるのは当然のことです。

私は現役の作業療法士です。職種は違いますが、リハビリ職の面接で聞かれることには共通する部分が多くあります。この記事では、理学療法士の面接でよく聞かれる質問と答え方の例を新卒と転職に分けてまとめ、落ちやすい人の共通点、逆質問、前日までの準備も整理します。回答例は型を示すためのものなので、経験の部分は自分の事実に置きかえてください。

OT
この記事を書いた人:だぶ
現役の作業療法士。急性期病院で働きながら、障害のある方の就労支援にも関わっています。リハビリ職の働き方・給料・転職について、現場の目線で発信しています。

この記事の結論

  • 面接で見られるのは、職場の理解、一緒に働くイメージ、長く働けそうかの3つ
  • 理学療法士ならではの質問は、「理学療法とは」「どんな理学療法士になりたいか」「リスク管理」。自分の言葉で話せるようにする
  • 落ちやすいのは、どの職場にも言える志望動機、前の職場の悪口、質問に答えていないとき
  • 逆質問は、働く姿が具体的にわかることを聞き、職場を確かめる機会にする


面接で見られている3つのこと

  1. この職場を理解しているか:急性期・回復期・生活期など、職場の役割と、多い疾患をわかっているか
  2. 一緒に働くイメージが持てるか:質問に落ち着いて答えられるか、患者さんや他職種と話ができそうか
  3. 長く働けそうか:転職の理由と、この職場を選んだ理由がつながっているか
理学療法士の面接で見られている3つのこと:職場の理解、一緒に働くイメージ、長く働けそうか

よく聞かれる質問と答え方

自己紹介をお願いします

1分以内に、名前、学校や経歴、これから話したいことの順で伝えます。

回答例(転職)

〇〇と申します。急性期病院で4年間、主に整形外科と脳血管疾患の患者さんを担当してきました。退院後の生活まで関わりたいと考え、回復期病棟と訪問リハビリのある貴院を志望しました。本日はよろしくお願いいたします。

なぜ、当院を志望したのですか

一番大切な質問です。「きっかけ」「この職場を選ぶ理由」「自分ができること」「入職後にしたいこと」の4つで答えます。組み立て方と例文は理学療法士の志望動機の書き方にまとめています。

どんな理学療法士になりたいですか

理学療法士の面接でよく聞かれる質問です。立派な目標より、応募先で実現できる具体的な姿を話しましょう。

回答例

患者さんの「できるようになりたいこと」を一緒に見つけて、退院後の生活までつなげられる理学療法士になりたいです。そのために、まずは評価の力をつけ、3年後には後輩に指導できるようになりたいと考えています。

理学療法とは何か、わかりやすく説明してください

専門用語を使わずに説明できるかを見られます。患者さんや家族に説明するつもりで話します。

回答例

病気やけがで動きにくくなった方に、立つ、歩くなどの基本的な動作ができるよう、運動や練習を通して支える仕事だと説明しています。

作業療法士との違いは何ですか

どちらが上かという話にせず、視点の違いとして話します。「チームで協力して、生活全体を支える」と添えると、連携の姿勢も伝わります。

リスク管理で気をつけていることは何ですか

急性期や回復期の面接で聞かれやすい質問です。経験者なら、実際に気をつけていることを具体的に話しましょう。新卒なら、実習で学んだこと(バイタルサインの確認、転倒の予防など)を話します。

あなたの長所と短所を教えてください

短所は、対策とセットで話します。

回答例

長所は、患者さんの話をじっくり聞けることです。短所は、一つのことに時間をかけすぎることです。今は、記録や準備に時間の目安を決めて進めるようにしています。

新卒の面接でよく聞かれること

質問 答えるときのポイント
実習で一番学んだことは? 場面を1つ選び、自分がどう変わったかまで話す
実習でつらかったことは? つらさだけで終わらせず、どう乗り越えようとしたかを話す
国家試験の勉強の状況は? 計画と進み具合を正直に話す
興味のある領域は? 応募先の領域との関わりも話す
理学療法士を目指したきっかけは? いつ、どんな場面だったかを具体的に

実習の話は、患者さんの個人が特定されないように話しましょう。

転職の面接でよく聞かれること

なぜ今の職場を辞めるのですか

不満をそのまま話さず、事実を変えずに「次にどうしたいか」を中心にします。

本当の理由 伝え方の例
残業が多い 限られた時間で質の高いリハビリを続けられる環境で働きたい
人間関係がつらい 多職種で話し合いながら進める環境で働きたい
給料が上がらない 経験や役割が評価される環境で、責任を持って働きたい
領域を変えたい 急性期の経験をもとに、生活の場でも関わりたい

パワハラなど深刻な理由があるときは、無理に前向きな話に言い換えなくてかまいません。事実を短く伝え、次の職場で確かめたいことを話しましょう。転職の回数が気になる人は理学療法士の転職回数の記事も参考にしてください。

これまでの経験で、当院で生かせることは?

担当した疾患、人数、役割を、応募先に合わせて選びます。「ここが生かせて、ここはこれから学びたい」と分けて話すと信頼されます。

職場ごとに聞かれやすいこと

応募先によって、深く聞かれる内容は変わります。自分の経験と結びつけて答えられるようにしておきましょう。職場によって違うので、目安として見てください。

職場 聞かれやすいこと 準備しておきたいこと
急性期病院 リスク管理、早期離床、他職種との連携 全身状態を見るときに気をつけていること
回復期病院 在宅復帰に向けた関わり、家族への説明 目標の立て方、退院前の指導の経験
整形外科クリニック 運動器の評価、外来でのコミュニケーション 限られた時間で説明する工夫
訪問リハビリ 一人で判断する場面、家族やケアマネジャーとの連携 生活の場で何を見るか
老健・デイケア 生活機能の維持、集団での関わり 利用者さんが続けられる運動の工夫

面接当日の流れ

  1. 受付:約束の5〜10分前に着くようにする。早く着きすぎたら近くで待つ
  2. 面接:自己紹介、志望動機、経験や実習の話、逆質問の順が多い
  3. 見学:リハ室や病棟を案内されることがある。スタッフの様子を見る機会にする
  4. 終わったあと:聞かれたことと答えたことを、その日のうちにメモしておく

オンラインの面接では、カメラを目の高さに合わせ、静かな場所で受けましょう。通信が切れたときの連絡先も控えておくと安心です。

面接で落ちやすい人の共通点

  • 志望動機が、どの職場にも言える内容:応募先の名前を変えても通じる話は、調べていないように見えます
  • 前の職場の悪口になる:同じ理由でまた辞めそうに見えることがあります
  • 質問に答えていない:準備した話をそのまま話して、聞かれたことからずれてしまう
  • 丸暗記の文章:少し聞き返されただけで止まってしまいます
  • 条件の話ばかりする:給料や休みを聞くことは悪くありませんが、仕事の話より先にならないようにしましょう

落ちてしまったときは、答えにくかった質問をメモして、次に生かしましょう。職場との相性や募集の状況もあるので、自分のすべてが否定されたわけではありません。

印象を良くするためにできること

  • 結論から先に話す(「志望した理由は2つあります」など)
  • 相手の目を見て、少しゆっくり話す
  • 受付やリハ室ですれ違う人にも、ていねいに挨拶する
  • わからない質問には、「勉強不足で答えられませんが、調べておきます」と正直に答える

逆質問の例

「何か質問はありますか」と聞かれたら、2〜3個用意しておきましょう。

  • 新人や中途の人は、最初の3か月をどのように過ごすことが多いですか
  • 理学療法士の皆さんは、どのような疾患の方を多く担当していますか
  • 1日の担当人数と、記録の時間はどのくらいですか
  • 他職種との情報共有は、どのように行っていますか
  • 入職までに勉強しておくとよいことはありますか

残業や休み、勉強会の扱いは、「皆さんは普段、何時ごろに業務を終えることが多いですか」「勉強会は勤務時間の扱いも含めてどのように行っていますか」など、聞き方を工夫すると聞きやすくなります。作業療法士向けの記事ですが、作業療法士の面接対策にも逆質問の聞き方をまとめています。

答えを準備するためのメモの作り方

回答を文章で丸暗記するより、質問ごとに「言いたいこと」を3つの言葉で書いておくほうが、本番で落ち着いて話せます。

質問 メモの例(3つの言葉)
志望動機 実習の場面/退院後まで関われる/評価の力
どんな理学療法士になりたいか 本人の目標/生活につなぐ/後輩の指導
長所と短所 話を聞ける/時間をかけすぎる/時間の目安
退職理由(転職) 経験した領域/次にしたいこと/当院で確かめたこと

メモができたら、1つの質問を1分くらいで話す練習をします。家族や友人に聞いてもらい、わかりにくいところを教えてもらうと効果的です。学生なら、学校の先生や実習の指導者に面接の練習をお願いしてみましょう。

転職の場合は、職務経歴書に書いた内容と、面接で話す内容がずれないように確かめておきます。担当した疾患、経験年数、役割などの数字は、書類と同じものを使いましょう。

前日までの準備

  1. 応募先を調べる:病床の種類、多い疾患、部門、理念、理学療法士の人数
  2. 話すことをメモする:志望動機、経験、退職理由、逆質問
  3. 声に出して練習する:スマホで録音すると、話す速さや口ぐせがわかります
  4. 服装と持ち物を確かめる:履歴書の控え、筆記用具、指定された書類
  5. 場所と時間を確かめる:遅れそうなときの連絡先も控えておく

オンラインの面接なら、カメラの高さ、背景、音声を先に確かめましょう。

面接は、職場を確かめる場でもある

私は1年目に、上司のパワハラのような指導と、自己研鑽という名目の残業で辞めようと思ったことがあります。だからこそ、面接や見学で、指導の様子や残業の扱いを確かめてほしいと思っています。見学できるなら、スタッフ同士の声のかけ方や、記録をいつ書いているかも見てみましょう。

転職の場合、一人では職場の情報を集めきれないこともあります。リハビリ職に特化した転職エージェントなら、職場の情報を聞けたり、面接の対策を相談できたりします。ただし、情報の量や担当者の相性には差があるので、1社の話だけで決めないようにしましょう。サービスの違いはPTOTSTワーカーとPTOT人材バンクの比較で紹介しています。

よくある質問

筆記試験や実技はありますか?

職場によって違います。募集要項を確かめ、書かれていなければ事前に問い合わせましょう。

緊張してうまく話せません

緊張は悪いことではありません。答えに詰まったら、「少し考えてもよいですか」と聞いて大丈夫です。

面接のお礼のメールは必要ですか?

必須ではないと考えてよいでしょう。送るなら、短く、当日か翌日までに送りましょう。

二次面接では何を聞かれますか?

職場によっては、事務長や経営に関わる人が出てくることもあります。長く働く意思や、職場全体への関心を聞かれることが多いので、一次面接と話がずれないようにしましょう。

給料や休みのことは、面接で聞いてもいいですか?

聞いてかまいません。ただ、仕事の内容を聞いたあとに、聞き方を工夫して確かめると話しやすくなります。聞きにくいときは、見学や転職エージェントを通して確かめる方法もあります。

ブランクがある場合は、どう話せばいいですか?

ブランクの理由を短く伝え、復帰に向けて準備していることを話しましょう。研修や勉強など、実際にしていることがあれば具体的に伝えます。

まとめ

理学療法士の面接で見られるのは、職場の理解、一緒に働くイメージ、長く働けそうかの3つです。志望動機、どんな理学療法士になりたいか、転職なら退職理由を、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

落ちやすいのは、どの職場にも言える志望動機や、前の職場の悪口になってしまうときです。逆質問では働く姿が具体的にわかることを聞き、面接を職場を確かめる機会にしましょう。

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